米軍とゲイ差別の歴史。「Don't Ask, Don't Tell」って?
「軍隊にいるボーイフレンドのプロムに行ってきたよ!」
モデルとしても活躍するMax EmersonさんがInstagramに投稿した恋人とのツーショット写真が、アメリカで大きな話題となっていました。
幸せそうなふたりの写真。大手メディアによる影響も後押しして、投稿には3万9,000件を超えるいいね!が。
続いて、準備中のこんな写真も。微笑ましいカップルの投稿には、たくさんの好意的なコメントが集まりました。
「…でもやっぱり、批判の声もあったよ」
と教えてくれた彼。そこには、こんな時代背景もあるようです。
かつて軍に存在した政策
「Don't Ask, Don't Tell」
つまり、「訊ねるな、答えるな」。
これはアメリカにおいて、1994年から2011年まで施行されていた政策。軍に入る者には、同性愛者かどうかを聞いてもいけないし言ってもいけない、というもの。
それまでアメリカでは、ゲイは軍に入ること自体を禁じられていましたが、クリントン政権時代に入隊が可能に。しかしそれと同時に、「軍人は、ゲイか否かを公にしてはいけない」という「Don't Ask, Don't Tell」政策ができました。
オバマ政権下では撤廃されたものの、それはほんの6年ほど前のこと。こうした歴史もあり、Maxさんの投稿には賛否両論の声が多数集まったようです。
「メディアを通して発信することが、何を意味するのか。そんなことを改めて考えさせられたよ。でも僕は、ボーイフレンドがいるという事実は隠さないけどね!」
Licensed material used with permission by Max Emerson