大学生の3人に1人、「IT業界に就職したい」らしい。
来年度、2024年春に卒業予定の大学生を対象におこなわれた「11月後半時点での就職意識や就活準備状況について」の調査結果が発表された。
文系と理系の男女計1040人が回答したところによると、志願業界としてもっとも多かったのは「インターネットサービス」(19.4%)、次点で「情報処理・ソフトウェア」(18.3%)となり、IT業界が前年度と同様にトップ2を独占。
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興味深いところでは銀行の人気が文系男子でトップの26.2%、女子で3位の17.6%、そして全体でも3位(15.9%)と前年度の7位から大きくジャンプアップしている。
物価上昇などの影響もあってか、将来性や安定感の高い業界が人気となっているようだ。
もう一つ、気になるデータとして「大学生活の満足度」が挙げられる。
2024年度卒生たちは、新型コロナウイルス第一波まっただ中の2020年4月に入学し、授業はいきなりリモートで2年越しに自粛ムードが明けたと思ったらもう就活。
サークル活動や飲み会もなかなかできなかったことでコミュニティも広がりづらく、71.7%もの学生が「満足な大学生活を送れていない」と感じているようだ。
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とくに、就活でよく聞かれる自己PRや大学時代に力を入れていたことについては回答に困ってしまうケースも多く、52.0%もの回答者が「自己PRに困りそう」としている。
満足な大学生活を送れなかったからこそ、優良な業界に就職してこれからの人生を謳歌したい──。業界選びにはそんな気持ちが見え隠れしているのかもしれない。
この2つのデータに関連性があるかはわからないが、興味深い結果となった。
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