「環境問題」への関心は子世代が親世代を大きく上回る結果に……!【調査結果】
近年、「サステイナビリティ」や「カーボンニュートラル」といった環境に関するワードをよく耳にするようになった。
それだけ社会全体の環境問題に対する意識が高まったということだが、その意識変化にまつわる興味深い調査結果が出ている。
それは、全国の中高生316人(中学1年生~高校3年生)とその親221人(30~59歳)の計537人を対象に実施された「環境問題に対する親子の意識調査」の結果。
環境問題に関して「かなり重要」と答えた子どもが59.5%だったのに対して、親は42.5%と、子どもの方が17ポイントも環境問題に対する意識が高かったのだ。
子ども世代がそう感じているのは「これからの時代を生きていくのは自分たち」「環境が悪化すれば、いずれ自分たちにその返しがやってくる」という使命感や危機感あるから。
環境問題に対して「行動していきたい」と答えた子どもが88.6%と非常に高い数値だったことがそれを物語っている。
逆に親世代の73.8%が「自分の子どもに環境問題への意識を持ってほしい」と回答しており、それは裏を返せば「環境問題は自分の子どもたち世代の問題」という他人事のような意識が強いという意味にも見て取れる。
とはいっても、親世代ももちろん問題意識はある。要はそれを行動に移せていないだけなのだ。
だからこそ、子ども世代が環境問題への声を発することで、(情けない話かもしれないが)親世代も重い腰を上げて行動する力が湧いてくるはず。
大人のみなさん、行動を起こすなら......今しかない。
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