Z世代が「食」に見いだす価値は、健康・トレンド・体験【調査結果】
言わずもがな食事とは、生命を維持するのに必要不可欠な行為。なかでも人間は、栄養素はもちろん、味や見た目、ロケーションといったさまざまな要素を掛け合わせ、「食」に価値を見いだしている。
では、次の世代を担っていくZ世代の女性たちは、「食」に対してどんな価値観を持っているのだろうか?
Z世代(16〜25歳)とミレニアルズ世代を含むY世代(26〜49歳)の計1500のサンプルから、その実態に迫った興味深い調査結果が発表されたので、ここで紹介したい。
まずは食意識や行動について。
これについては「好き嫌いが激しい」という自覚が高校生を中心に高い。とはいっても、ただ好きなものだけを食べているというわけではなく、栄養素についてはしっかり彼女たちなりの考えがあるようだ。
糖分や塩分などの摂取に気を遣いつつ、サラダチキンやスムージーなどの健康・美容を意識した食事も浸透。彼女たちのなかでは食意識の高さ=美意識の高さとなっていることがうかがえる。
ただ、ギルティフードと呼ばれる高カロリーな食べ物の誘惑にも弱く、自ら定めたチートデイにはそうした食事をすることも。このようにオンとオフのメリハリをしっかりとつけている。
また、昨今は韓流ブームも根強く、とくに高校生をはじめ若い女性を中心に韓国チキンやダルゴナコーヒー、トゥンカロンといった韓国フードも食べられており、健康志向ではありつつも、世の流行やトレンドはしっかりと押さえていることがうかがえる。
食事の場に求めるものについては、「食事の時間が楽しみ」「食事をする空間の雰囲気は大事だ」が多い。
ここではあくまでも目の前にいる人とのコミュニケーションを重視していることがわかるし、トレンドの食べ物を試してみることが多いのも、会話のきっかけを生み出すという意味合いが含まれているに違いない。
さらに、近年では「懐かしさ」や「エモさ」といった要素も店選びのポイントとなっている。友人たちとのコミュニケーションに、入る店のロケーション……こういったことが食を通じた「体験」というわけだ。
これからの時代、飲食店や各メーカーも「おいしい」、「体にいい」といった前提の上にさらなる付加価値を加えていかなければ、競争を勝ち抜くことが難しくなってくるかもしれない。
*****