マイバッグ使用率100%、という世界線は実在する

マイバッグやマイボトルが浸透したり、紙製のストローが採用されたりと、さまざまなところで脱プラスチックの動きが高まっている。では、実際のところプラスチック削減について、人々はどれくらい意識しているのだろう?

エシカルでサステイナブルな暮らしをガイドするサービス「ELEMINIST」が、フォロワーに対して実施したアンケート調査から、サステナ意識高めの人々の回答をのぞいてみよう。

2人に1人、脱プラを
「いつも意識している」

私生活から脱プラスチックを意識している人の割合がじつに98.1%と高いのも、サステナ文脈を捉えたフォロワーたちの多さを物語っていると言えよう。うち、「いつも意識している」と回答した人は52.8%で、2人に1人以上が日常的にプラスチック使用について考えているという。

©株式会社トラストリッジ

一方で、完全な脱プラスチックが「可能だと思う」と回答した人はわずか9.4%にとどまった。「努力すれば可能だと思う」は43.4%となっているが、どれほどの努力かは個人差があるだろう。

総じて、これまでと同様の生活水準では完全な脱プラスチックは難しそうだが、逆に「限界がある」「とても難しい」といった否定的な回答はゼロというのも興味深い。「難しいができることはあると思う」という回答も含め、ほとんどの回答者が肯定的な意見を持っていた。

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ところで、具体的な脱プラスチックへの取り組みとしてもっとも多かったのは、やはりマイバッグやマイボトルといったアクション。前者はじつに100%、後者も94.3%という回答率。ほかにも、「ごみの分別」(90.6%)や「詰め替え用品の購入」(86.8%)といった、われわれも日常的にやっている項目が上位を占め、そもそもプラ製品を購入しないという回答も24.5%だった。

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とくにマイバッグにおいては、2020年7月からのレジ袋有料化に伴って浸透率が一気に加速。マイバッグが「完全に定着した」という回答は71.7%にものぼった。ともなって「使い捨ての割りばし・フォーク・スプーンを断る」という人も「いつも断る」(39.6%)と「だいたい断る」(54.7%)の合計が94.3%に。

また、多くの人が過剰あるいは不要だと感じているプラスチックの使用用途が「通販の緩衝材」や「包装フィルム」。逆に必要だと感じているのが「サランラップ」や「食品トレイ」であるという結果も出ている。

脱プラスチックへの意識、そこは個人の見解もあるだろう。それでも、どこまでができて、どこからが必要なのか。人のふり見て我がふり直せではないけれど、ご自身の日常をどこかで振り返るきっかけになれば。

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