包み過ぎ?約8割の消費者は買い物の包装を「過剰」だと思っている

2022年4月、日本でプラスチック資源循環を目指すべく新法が施行された。

以降、人々は積極的にエコバッグやタンブラーなどを使うようになったが、買い物のときや通販ではまだまだプラスチック製の買い物袋などに頼ることが多い。しかし、こんなことを思ったことはないだろうか。

ちょっと包み過ぎじゃありません……?

消費者の約8割が
包装が「過剰」だと感じている

©Ethicalize株式会社

そこで、買い物時の包装が適切かどうかを調査したところ、興味深い結果が出た。じつに、スーパーや小売店の包装について77%が、ネットショッピングや通販で83.1%が「包装が過剰だと思う」と回答。

たしかに、言われてみれば小物を1つ通販で頼んでも、かなり大きめの段ボールなどに包まれてくるケースなどもあり、プラスチック削減や資源問題とは逆行していると感じてしまうことも……。

ただ、「じゃあ簡易包装の方が好ましいのか?」と言われると、必ずしもそうでもない。

簡易包装と通常包装のどちらが魅力的かという問いには、通常包装が3.5%にたいして簡易包装が45.3%と圧倒的な差があったが、この2つの回答を抑えて50%を獲得したのが「場合による」というもの。

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具体的には、贈呈品を買ったときやスーパーで肉や魚を買ったとき、野菜などの衛生面を考慮するときなどは包装が求められ、逆に贈呈品でも持ち帰り用と贈呈用の袋が分かれているケースや、二重梱包などは過剰と捉えられている。

プラスチック削減という観点から考えても、EUやカナダの使い捨て包装などの禁止、中国のストロー禁止ほどの思い切った施策はしていない日本。それだけに、プラスチックのリサイクルというサーキュラーエコノミーの観点では、まだまだ後れを取っているのが現実だ。

もちろん、商品を不備なく消費者に届けることは事業者としての務めだが、この調査結果を踏まえると、消費者と事業者のどちらが先に変わらなければならないのかを考える必要があるかもしれない。

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