10年前も今も、人は「朝食」を取ると幸せになれる!【調査結果】
2010年、東北大学は「幸せ度」にかんする調査結果を発表し、そのなかには朝食を毎日取っている人はそうでない人よりも幸せ度が高く、健康、仕事、金銭のすべての面で充実しているという結果が示されていた。
あれから10年以上が経った現在、その結果はどう変化したのか?
その答えを得るべく、昨年、牛丼チェーン「吉野家」が中心となって20〜60代の労働者男女1000人を対象に「朝食習慣と幸せ度・ライフスタイルに関する調査」を実施した。
2つの年代の結果を比較すると、まず、「朝食頻度の多さ」=「幸せ度の高さ」という結果は変わらなかった。
また、2010年は平均65.1点、2022年は60.4点という結果で、後者では毎日朝食を取る人と週1回以下の人に10.7ポイントもの差があった。
以下グラフの上が2010年、下が2022年のものだ。
ただ、朝食を取る理由に目を移すと、2010年は「健康に良いから」が1位だったのに対して、2022年の1位は「純粋にお腹が減るから」というあいまいな理由になっていた。
2位「1日の活力が出るから」、3位「生活のリズムができるから」に順位変動がないことから、朝食を取ることで1日の活力や生活のリズムを作ろうとする意思があることは間違いないが、明確な理由がない状態だ。
実際、朝食頻度自体は全体的には下がり気味で、とくに下がり幅が大きかった20代男性では、2010年(92%)から約16ポイント減の75.8%となっている。
その背景にはスマホの使用時間が伸びたことで起床時間が遅くなったり、定まっていなかったり、という現代社会だからこその影響があると考えられる。
もっとも幸せを感じる瞬間には「食事をしているとき、食べ物を食べているとき」という回答が多いことから、食全体に対する関心は間違いなく高い。
ただ、こと「朝食」となるとそうでもない……という結果みたい。
あなたは朝食、毎日取れてますか?