【研究結果】多くの人はマインドフルネスを理解しているが、正しく実践できていない

コロナ禍になってから“マインドフルネスの重要性”が頻繁に語られている。

多くの人はそれが何かを理解しているが、正しく実践できているかというと……決してそうではないようだ。

カナダ・オンタリオ州の「ウォータールー大学」の研究員が発表した論文によって、このようなことが明らかになった。

さて、まずはマインドフルネスの定義について。

科学的に分析すると、これは「awareness(意識すること)」「acceptance(受け入れること)」という要素に分けられるそうだ。たとえば、マインドフルネスな状態とは、ストレスがかかっていることを自覚し、その要因を受け止めているということ。

これを読んだ多くの人は、きっとその意味を理解してくれるだろう。論文でも「マインドフルネスの定義は理解されている」という旨は述べられている。

しかし、ここからが問題。

多くの人は「acceptance(受け入れること)」を理解していても、現実ではそれができていないらしい。厳密にいうと「acceptance(受け入れること)」には、悩みなどに「engagement(向き合うこと)」も含まれていて、人はそれを頭で分かっていたとしても、実践できていないのだとか。

言い方を変えるなら、マインドフルネスを取り入れたとしても、ストレスの要因がなくなるのを待っているだけになってしまっているのだ。

そんな状況を変えるのは「engagement(向き合うこと)」。今度からマインドフルネスを実践する際は、きちんと悩みに向き合うことを意識してほしい。

論文の主旨が理解できるはずだ。

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