思い込みの力で理想を掴む!アファメーションを生活に取り入れた方がいい理由
思い込みの力で理想の姿に近づくための方法、アファーメーション。
決して目新しいメソッドではないですが、多様性や個性がより重視される現代において、“自分らしい幸せ”を実現するために有効な方法と言えるでしょう。
今回は、そんなアファーメーションとは何か、実践方法やメリットなど初級編として解説します。
アファーメーションとは?
アファーメーション(Affirmation)は、メリアム・ウェブスター英英辞典で「肯定的な主張」と定義されています。自分の中で抱いている理想像や成し遂げたいことを達成できるよう、自分自身にポジティブな言葉を投げかけることを指します。
アファーメーションは20世紀初頭から使われ始めたと考えられています。フランスの心理学者で薬剤師のエミール・クーエさんが患者に投薬を行う際、薬の効果を説明したときの方が、何も言わずに投薬したときと比べると効果が高まったことに気づいたことをきっかけに、肯定的な言葉を繰り返す方法が開発されたという一説があります。
アファーメーションで得られるメリット
「でも、実際やってみて効果あるの?」
「どんなメリットがあるの?」
ここまで聞いて、疑問に思う方も少なくないかと思います。そこで今回は実際にアファーメーションを取り入れることで、得られるメリットに関して3つご紹介します。
① 漠然とした願望や夢をクリアにできる
アファーメーションでは、まず最初に漠然と感じている願望や夢を書き出す過程があります。文章や言葉で願望や夢を可視化することで「自分が本当に望んでいるものは何か?」を知ることにつながります。
将来に不安を感じているという方や、これからのキャリアで迷っているという方には、おすすめですね。
② 挑戦するまでのブレーキを外すことができる
アファーメーションは、挑戦するまでのブレーキを外すことに役立ちます。
何度も何度も言葉を刷り込ませることで、無意識にムリだと思っていることでも、「なぜムリなのか?」を改めて考えるようになるため、いい意味でブレーキの外れた大胆な行動をとることが可能になります。
何かに挑戦するということは、新しい考えや価値観に出会うこと。マンネリ化していたり行き詰まっていることがある方は、実行してみるのもありかも。
③ ポジティブな気持ちになれる
アファーメーションでポジティブな言葉を使ったり考えたりする機会が増えれば増えるほど、ポジティブになることができます。
普段なにげなく生活していても不安や疑問は尽きないものです。あれこれ考えて悩むよりも「私は大丈夫」と大きく構えることが大切なのかも。
これからの人生を前向きに歩むためにもアファーメーションは生活の助けになるのではないでしょうか。
アファーメーションはどうやるの?
では、実際にアファーメーションはどうやって、何をするのでしょうか?
ここでは実践方法、基本ルール、注意点の3つに分けてアファーメーションを取り入れる方法をご紹介します。
① 実践方法
実践方法はとても簡単。これから成し遂げたいと思っていることや、なりたい姿を短い言葉にして、それを定期的に何度も繰り返していくだけ。
シンプルに声に出してもよし、紙に書き出してもよし。日頃目につくところに貼るという方法もありますね。
外出中もアファーメーションをしたいという方は、音声を録音して音楽の代わりに聴いても◎。いろいろな方法を試してみてしっくりくるものを活用していきましょう。
② 基本ルール
脳機能学者の苫米地英人さんの書籍『コンフォートゾーンの作り方』を参考に、3つの基本ルールを説明します。
- 1つ目は、肯定的な表現を使うこと。「〜する」や「〜になる」といった言葉を文末につけると肯定的になります。他にも「〜している」や「〜しつつある」といった未来を見据えた文末でも有効です。
- 2つ目は、バランスをとった内容にすること。自分が幸せになる代わりに周りが不幸になったり、被害を被ってしまう内容ではなく、皆がWin-Winの関係になる内容であることが大切です。
- 3つ目は、誰にも秘密にすること。個人的な内容を誰かに共有する必要はほとんどありません。自分の心の中だけにそっとしまっておきましょう。
③ 注意点
アファーメーションは、ある意味成功しているイメージを「思いこむ」方法。そのため、複雑でわかりづらい文章ではなく、できるだけシンプルでわかりやすい文章にすることが重要です。
まずは目標のために継続することが第一なので、効果を最大限に高めるためにも文章にはこだわっていきましょう。
アファーメーションは、簡単にできてしまう反面、やり方を間違えてしまうと効果が薄くなってしまうため、注意すべきポイントをしっかりおさえていけるといいでしょう。
アファーメーションのGOOD例文・BAD例文
ここからは、基本ルールに則って考えた例文をご紹介します。それぞれどこがいいのか、悪いのか予想しながら見ていきましょう。
GOOD例文
- 私は〇〇さんにとってふさわしい存在であり、お互いに好感を持った関係である。
- 私は心から大好きな仕事に熱中しており、最高の喜びを感じている。
- 私はいつも理想のスタイルを維持しており、周りの人を魅了していることがとてもうれしい。
- 私は周りの人に笑顔で向き合い、誇らしい自分が大好きだ。
- 私はお金を自由に使い、充実感のある生活を日々送っている。
この例文に共通しているポイントとしては、すでに叶った前提で書かれているということ。これを毎日意識すれば不思議とそのイメージに近づいていけそうな気がしますよね。
BAD例文
- 今はお金を持っていないが、いつか大金持ちになる。
- つらいことばかりが多い仕事だが、頑張っており昇進できつつある。
- 〇〇さんから嫌われないようになりたい。
- 私は無駄遣いせず、欲しいものがあっても我慢して貯金をたくさん貯める。
- 私は〇〇さんに負けない営業成績をとって幸せである。
一方でこちらの例文に共通しているのは、否定的な言葉や誰かと比較しての幸せになっているというところです。これでは、毎回意識するたびに否定的な言葉や競争相手が頭をよぎり、ネガティブな思考が生まれてしまいます。
今のつらい現状をイメージするのではなく、将来の明るくてワクワクするようなイメージを心がけることが大切なのではないかと思います。
アファーメーションをより効果的にするコツ
そのまま行っても十分効果が得られるアファーメーションですが、やり方を少し工夫するだけで、より大きな効果を期待できます。
例えばアファーメーションを行う時間帯や環境。基本的に朝起床直後か夜就寝する前が適切な時間帯なのだそう。一日の始まりと終わりに行うことで印象に残りやすくなりますし、リラックスした環境で行えるため、より集中して行えるでしょう。
また、一度決めたアファーメーションの文章は、効果が感じられなくなったらあとから修正しても可能です。逐一効果が高くなるよう改善していけるといいですね。
- アファーメーションは朝起床後か夜就寝前にすること。
- リラックスできる環境で行うこと。
- 文章は逐一修正して違和感ないようにすること。
ぜひ日常生活に取り入れて、効果を高めていきましょう。