「脳の仕組みが分かれば、たったの10秒で幸せな気分になれる。」
「Inc.」でGeoffrey James氏が紹介した研究によると、1日たったの10秒で幸せになれる方法があるといいます。脳のエクササイズだとか。
なんだか簡単すぎてにわかには信じがたい話ですが、かんたんなので試してみるぶんにはいいかも!
1日10秒、楽しいことを
思い浮かべるだけ
そんな興味深い説を展開しているのは、カリフォルニア大学バークレー校の神経心理学者リック・ハンソン氏。
その最新の著書「Hardwireing Happiness」によると、毎日たった10秒楽しいことを頭に思い浮かべるだけで、嫌なことを思い出しにくくなり、もっと幸せな気持ちで過ごせるようになるのだとか。
なぜ、ネガティブなことは
頭から離れないのか?
人間はその進化の過程で、ネガティブな感情をより長く覚えていくように脳が変化していきました。恐怖や怒りを抱くような状況は、命に関わることが起こる割合が多いーーということを意味しているといいます。
つまり、基本的にネガティブな感情のほうが重要だと脳は判断しているとのこと。
ポジティブなことは
記憶に残りづらい
逆にポジティブな感情は、すぐに忘れてしまうといいます。長く覚えていると生存に必要なものを追い求めなくなるため、不利になってしまうというわけ。
ネガティブなことはずっと覚えているのに、ポジティブなことは全然残らないのは、人間が生き残るために獲得した、拭いがたい脳の性質だと言うのです。
毎日10-30秒間
「ポジティブ」を噛み締めよう
と、このように人間は進化の過程でネガティブになってしまったようですが、脳は変化することもまた事実。毎日10秒から30秒ポジティブなことを噛み締めるようにするだけで、だんだんポジティブな気持ちが思い起こされるようになっていくそうです。
子どもと遊ぶとか、仕事を終えた満足感とか、日常の小さなこと。ポジティブな気持ちになったら、その気持ちに集中してみること。そうすることで、脳に「ポジティブな感情は重要!」ということを覚えさせることができるのだとか。
脳トレしよう!
とくにリラックスした気持ちや安心感などは「生存」にも直結する要素。ハンソン氏は、こうしたちょっとしたトレーニングを繰り返していくことを、ストレスへの対策としてすすめています。脳って不思議ですね。