VRゲームによって「離人症」が誘発される【調査結果】

様々な商品開発が進んでいるVRゲームに関して、興味深い調査結果が発表された。

いわく、30分間プレイするだけでも「離人症」が誘発される可能性があるという。

そもそも離人症とは、自分を取り巻く環境や物事に関して現実感を得られず、疎隔されていると思い込んでしまう症状のこと。

VRゲームがこれを引き起こすかどうか、ドイツのボン大学の研究チームは、80人を対象に調査を行った。

方法はロールプレイングゲーム『The Elder Scrolls V: Skyrim』を30分間、VRデバイスとPCデバイスでプレイし、「プレイ直前」「プレイ直後」「プレイから1日後」「プレイから1週間後」の様子を観察するというもの。

結果、非現実感はVRデバイスとPCデバイスの両方で増幅するものの、その傾向は前者の方が強かったとのこと。

ただし、研究者たちは1つのゲームでしか調査していない上に、長期的に観察できていないため、今回の結果がすべてではないという旨にも言及している。

ゲームをプレイすること自体を否定するつもりはないが、しっかりとそのメリットとデメリットを知っておく必要はありそうだ。

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