つらい花粉症、1万人の回答から「患者の特徴」明らかに…!【調査結果】
約3000万人が罹患する、国内でもっとも多いアレルギー疾患・花粉症。
鼻炎や結膜炎などを伴い発症年齢や症状の重さも人によってまちまちと、患者にとっては一刻も早く解決策を提示してもらいたいアレルギーだ。
しかし、今日に至るまで花粉症に対する診療連携は達成されておらず、最適な診療法や具体的な調査すら進まないことが課題となっていた。
そこで順天堂大学が、「アレルサーチ」というスマホアプリを用いて23〜46歳の花粉症者と非花粉症者、計1万1284人にその症状や特徴について調査し、集計結果が発表された。
なかでも興味深いのが、花粉症者は非花粉症者よりも以下の特徴や傾向が多くみられたことだ。
・若年齢
・女性
・アトピー性皮膚炎
・ドライアイ
・花粉シーズン中のコンタクトレンズの装着中断
・排便回数が多い
・睡眠時間が短い
非花粉症者に比べて3.34倍と、もっとも割合が多かった「コンタクトレンズの装着中断」の数値は納得としても、「ドライアイ」の1.36倍や「アトピー性皮膚炎」の1.4倍など、花粉症者はそうでない人以上に花粉症とは別の症状を持っている人が多いという数値が。
花粉症には花粉以外にも、大気汚染物質などの環境要因や食事、喫煙、運動などの生活要因も絡んでくるため、それが数値としても表れた可能性がある。
また、花粉症の症状が強い人の特徴としては、喫煙習慣があることや、ペットを飼っていることなど、こちらも生活習慣や環境面の事象が挙げられる。
いずれにしてもこうした調査が実施されたことで、花粉症に対するさらなる理解の推進が期待される。
つらい花粉症、はたして的確な対処法が定められる日は来るだろうか。
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