日本人の2人に1人が「EVを検討」!?意識調査で明らかに

今後1年以内に新車の購入を検討している6000人を対象に、電気自動車(EV)の検討有無人々の意識を聞いた「J.D. パワー 2023年日本EV検討意向調査」の結果が発表された。

今回は、EVの中でもバッテリー式電気自動車に限定した調査だが、50%、つまり2人に1人が「EVを検討する」という結果となった。

アメリカでの同調査では61%が検討すると回答しており、自動車販売台数に占めるEV占有率(日本1.7%、アメリカ5.6%)と比較すると、日本人はEVに好意的な潜在消費者が多いことが分かる。

しかし、そのうちEVのみを検討している割合は2%にとどまっており、あくまでも選択肢の一つとしてとどめている程度というのが現状だ。

次に、興味深いのがEVを検討している消費者層だ。

EV検討者を全国8地域(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州)別に見ると、EV検討率は関東が56%でもっとも高く、さらに東京都23区では66%と突出している。

関東・東京23区ともに年収が600万円以上の世帯比率が全国平均を上回っており、収入の多さがEV検討率を押し上げる要因の一つとなっていそうだ。

また、平均走行距離も検討率に影響している。検討率が高かった関東在住者の月間平均走行距離は811kmと全国8地域でもっとも少なく、逆にEV検討率が低かった四国(39%)の月間走行距離は943km、次いで中部(42%)が1069km、中国(45%)が954kmだ。

これらはEV非検討者の全国平均924kmをいずれも上回っており、車のヘビーユーザーには現行EVの航続距離では心許ないという心理状況が見て取れる。

あなたは新車購入時はEVを検討する?

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