全国10万人の「就労意識」。世代ごとの“微妙な違い”明らかに

「パーソルホールディングス株式会社」が、全国の就業者10万人を対象に「はたらく定点調査」を実施。

それを基に「Z世代(15〜26歳)」「Y世代(27〜41歳)」「X世代」「ベビーブーマー(58〜69歳)」の世代別でまとめていたデータが興味深い。順を追ってご紹介していこう。

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まずは「あなたが現在、働くうえで重視していることを教えてください」との質問から。

これに対して、Z世代とY世代では1位が「給与」、2位が「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯」、3位が「休暇の取りやすさ」というランキング。

X世代は1位が「給与」、2位が「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯」、3位が「働く場所・環境」。

ベビーブーマーは1位が「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯」2位が「働く場所・環境」、3位が同率で「仕事の内容に興味がもてること」「働く時間数・時間帯・曜日などの条件が合うこと」「給与」に。

総じて似通った内容ではあるが、ベビーブーマーになると給与への関心以上に、ワークライフバランスへの意識が高まるようだ。

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次に「あなたは、どのような時に休暇(有給休暇)を取得しますか」。

これについて、Z世代は「趣味のため」「自分が風邪などの病気にかかったとき」「自分の誕生日や記念日のため」、Y世代は「自分が風邪などの病気にかかったとき」「趣味のため」「冠婚葬祭のため」が上位3つにランクイン。

X世代は「自分が風邪などの病気にかかったとき」「趣味のため」「自分が通院するため」。ベビーブーマーは「自分が風邪などの病気にかかったとき」「冠婚葬祭のため」「趣味のため」。

Z世代で「趣味のため」と答えたのは60%以上で、そのほかの項目や世代と比べると圧倒的に多かった。

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最後は「職場で以下のような行動があった場合、あなたはハラスメントにあたる行為だと思いますか」。

Z世代とY世代では、1位が「酒席でお酌をしなかったことを叱責された」、2位が「お酒を飲むかどうかや飲む種類を確認せずに勝手にビールを注文された」、3位が「上司や先輩から、コンビニでお茶を買ってくるように指示された」。

X世代は1位が「酒席でお酌をしなかったことを叱責された」、2位が同率で「上司や先輩から、コンビニでお茶を買ってくるように指示された」「上司や先輩から、今パートナーがいるかどうかを聞かれた」、3位が「上司や先輩から、2人きりでの食事に誘われた」。

ベビーブーマーは1位が「酒席でお酌をしなかったことを叱責された」、2位が「上司や先輩から、2人きりでの食事に誘われた」、3位が「上司や先輩から、コンビニでお茶を買ってくるように指示された」。

どの世代も「酒席でお酌をしなかったことを叱責された」はハラスメントだと共通認識を持っている一方で、Z世代とY世代で2位だった「お酒を飲むかどうかや飲む種類を確認せずに勝手にビールを注文された」がX世代とベビーブーマーではランク外。

昨今注目される若者の“アルコール離れ”や、“ビール離れ”の風潮が垣間見える結果であった。

さて、世代を超えたコミュニケーションを円滑におこなうのはそう簡単ではないもの。こういったデータを参考にしながら、いつも以上に想像力を働かせていってみてはいかがだろう。

<調査概要>

【調査方法】オンライン
【調査時期】2023年3月
【調査対象】15歳から69歳の男女・本業または副業ではたらいている人
【調査人数】100,000人

 

Top image: © SeventyFour/Shutterstock.com
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