「花粉症」の人に知っておいてほしい「天気」と「時間帯」について
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
アレルギーの日
卵、そば、小麦や魚といった食べ物だけでなく、衣類の繊維やダニの死骸といったハウスダスト、金属、化粧品、ラテックス(ゴム)、そしてペニシリンやアスピリンといった薬剤性のものまで、多くの人が悩まされているアレルギー症状。
今日2月20日は、ともに免疫学者である石坂公成氏と妻・照子氏が、アレルギー抗体である糖タンパク質・IgE抗体を発見し、その内容を「全米アレルギー学会」で発表したことにちなんで制定された「アレルギーの日」です。
「日本アレルギー協会」と「厚生労働省」の発表によると、日本人の約50%がなんらかのアレルギー疾患を抱えており、なかでも、人口の約2割がスギ、ヒノキ、ハンノキ、イネ科といった植物に起因する「花粉症」を罹患しているのだとか。
目は痛がゆく真っ赤に充血し、くしゃみは止まらず、鼻水は延々と流れ出続け......「もう、いや!」って人、少なくないはず。
そこで、花粉症に悩まされている方々にぜひとも知っておいてもらいたい、意外と知られていない(であろう)情報を。
まず「雨の日&雨上がり」の外出は控えましょう。
花粉は雨によって地面に落ちるので、大気中に飛散する量は、たしかに減少します。が、雨粒によって強制的に放出される花粉は、通常の何倍にも。そして、雨上がり、地面に堆積した大量の花粉が一気に巻き上げられる様子を想像してみてください......ゾッとしますよね。
次に、時間帯について。非常にお伝えしづらい内容ではあるのですが、通勤や通学の時間帯、それ......花粉が人の顔の高さを漂うピークタイムです。
もちろん、ときどきの気候、地形や地域によって差はありますが、気温の上昇によって地面から花粉が舞い上がり、人が立ち上がった際の目や鼻、口の高さに到達するのが、ちょうど多くの学校や会社などの始業のタイミング。
そして、夜に向けて徐々に気温が下がり、上空を飛散していた花粉が地上2mほどに降りてくるのが、下校や退勤などの時間帯に重なるのだとか。
「......それ、避けようがないのでは?」
いえいえ、厚労省が発表しているデータによると、花粉症用に作られたマスクを着用することで、吸い込む花粉の量は約1/6に、同様に専用のメガネをかければ、目の粘膜に付着する花粉を裸眼のときと比較して1/4ほどに抑えられるのだとか。
マスク生活が日常となった今、花粉対策だけのために息苦しいマスクをつけることへの抵抗感も薄れているはず。少しでもアレルギー症状を緩和したいなら、試してみる価値はあるかもしれません。