映画『スターゲイト』のような、2つの都市を繋ぐ装置が出現

アメリカのSF映画『スターゲイト』に登場した、巨大なリング状の星間移動装置“スターゲイト”。リングをくぐり異次元空間を抜けた先は、別の惑星というストーリー。

映画のなかのハナシのはずが……現実でも、それに近いことが起きているって!?

©Vilnius
©Vilnius

リトアニア共和国の首都Vilnius(ヴィリニュス)市が、5年の構想期間を経て、606キロ離れた隣国ポーランドLublin(ルブリン)の繁華街と映像でつなぐ、未来型装置「PORTAL」をヴィリニュス駅前広場に設置した。

さすがに映画のように時空感移動!とはいかないが、インターネットを介して、リアルタイムでそれぞれの都市の人々の様子をうかがい知ることができる設計。

新型コロナウイルスの影響により、従来のように気軽に両国を行き来できなくなったいま、あらためてコミュニケーションの機会として、また、民族や風習、文化の違いをともに理解し、国境を越えて人と人とのつながりを大切にしたい、という思いを込め設置に至ったんだとか。

©Vilnius

606キロという物理的距離、日常生活においてお互いの国のリアルを把握するのは難しいかもしれない。それでも、ゲイト(画面)を通して手を振り合ったり、笑顔をかわすことが、コロナ禍においてはちょっと嬉しかったりもする。今見ているゲイトの向こうが、もう少し先の未来(自由に行き来できるようになったら)となる可能性だってあるわけだから。

今後、さらに「PORTAL」を設置する地域を増やすことで、未来型のコミュニケーションを実現させていく狙いもあるようだ。

Top image: © Vilnius
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。