「村」と「街」の融合「木造建築都市」がコペンハーゲンで構想中
“持続可能な街づくり”の必要性が説かれている現代、木造建築が再び注目を集めているという。
適切なサイクルの森林伐採によって、長く使い続けることができる建物を建築することは、地球への負担がとても少ない。国連の策定したグローバル目標「SDGs」にも「住み続けられるまちづくりを」という項目があり、そこには建材に木材を使うことの有効性も盛り込まれている。
そんななか、デンマークの建築事務所「Henning Larsen」は、“建物すべてが木造で建てられた街”を構想しているようだ。
©Henning Larsen
コペンハーゲン郊外にある“ゴミ捨て場”に出現する予定の「fælledby」と名付けられたこの街。3つの集落を拠点とする共同体で、どこにいても2分以内に森へ出ることができるという。
7000人もの人々が暮らせるという敷地内には、学校や各種公共機関に加えて、鳥の巣や動物の住まい、ビオトープなど、自然と共生できる仕組みが随所に盛り込まれている。
©Henning Larsen
“伝統的な村の利点”と“都市の利便性”を融合させることを試みた、この構想計画。自然を愛する人々にとってはまさに理想郷のような場所だ。
伝統的に林業が盛んな北欧の新しい都市の形。同じく木造建築に高い技術力を持つ日本も負けてはいられない。
Top image: © Henning Larsen