Google「よりサステナブル」にアップデート!
GoogleのCEOであるサンダー・ピチャイが、先日行われた「Googleの持続可能性──毎日をより持続可能なものにするために」というオンラインイベントにおいて、同社が提供する製品に更なる持続可能な機能を追加することを発表した。
動画では、「私たちは2007年にカーボンニュートラルになった最初の大手企業であり、2010年には風力と太陽光に早期に投資を行ってきました」と、同社のクリーンエネルギーへの取り組みについて語られるが、今回はさまざまなソフトウェアにおいて、抜本的な改革が行われるようだ。
まず最も大きな変化となるのが、多くの人が日常的に使うであろう検索エンジン「Google」のアップデート。
「climate change(気候変動)」と検索すると、国連などの信頼できるソースによる情報が優先的に表示されるようになるほか、商品の検索にもサステイナブルな製品が優先的に表示されるようになる。
家電製品や電子機器で、エネルギー効率の良いものが順番に並ぶようになり、ホテルやフライトの予約でも二酸化炭素排出量の低いものを見つけやすくなるという。
さらに「Googleマップ」も、よりサステイナブルに進化する。
今後は、「最短ルート」だけでなく、「燃料効率の良いルート」を選ぶことができるようになり、この機能により、毎年100万トン近くの二酸化炭素が排出されるのを防ぐという。これは、道路から20万台近くの車を取り除くことに相当する。
また、Googleは、現在イスラエルで、人工知能を利用した信号機のアルゴリズムを研究中。同地では、すでに、交差点での燃料消費量と遅延時間の10〜20%の削減に成功しており、今後世界に拡大していく計画があるようだ。
そして、これらの機能の多くは、来年から米国とヨーロッパですぐに利用できるようになるとのこと。日本への導入も待ち遠しいところだ。
多くの人にとってインフラとなりつつあるGoogle製品が、こうしてサステイナブルにアップデートされることは、少なくない影響があるはずだろう。