「若者のお酒離れ」アメリカでも。その理由が独特……

日本では、お酒を飲まない若者が増えていると言われている。いっぽう、アメリカでも若者のアルコール離れが進んでいるようだ。

過去20年で10%減
「若者のお酒離れ」はアメリカでも

米調査会社「Gallup」の調査によると、35歳未満で飲酒をする人の割合は過去20年間で72%から62%に減少したらしい。それに対し、55歳以上の場合は49%から59%に増加。また、すべてのアメリカ人のなかで定期的にお酒を飲む習慣がある人の割合は、若者が38%、中高年が48%とのこと。35歳未満の人は過剰飲酒も少ないそうで、その割合は2001年〜2003年が21%であったのに対し、現在は13%だという。

アルコール離れの一因は
マリファナ喫煙にあり!?

アメリカで若者のお酒離れが進む理由としてまず考えられるのは、健康意識の高まり。飲酒による健康へのリスクを懸念する傾向にあり、「お酒は身体に悪い」という考えを持つ若者の割合は、過去5年間で34%から52%に増加したそうだ。

ほかにも、マリファナも若者のお酒離れを促進させる要因の1つだと考えられるようで、35歳未満のマリファナ喫煙率は2013年から現在でほぼ2倍に増えており、その結果アルコールへの関心が低下している可能性があるんだとか。

また、多民族国家であることも若者のお酒離れに拍車をかけているらしい。というのは、白人のアメリカ人と比べて、黒人やヒスパニック、アジア系といった非白人のアメリカ人はお酒を飲まない傾向にあるから。35歳未満の飲酒率は白人のアメリカ人が66%なのに対し、非白人のアメリカ人は57%なんだそう。

35歳未満の非白人アメリカ人の割合は、過去20年間で約2倍に増加しているとのこと。そのため、若者の飲酒率が低下していると考えられるそうだ。

あえてお酒を飲まない「ソバーキュリアス」がトレンドになったり、多種多様なノンアルドリンクが登場したりなど、日本でもアメリカでもお酒を飲まない選択をするライフスタイルが広まってきている。

だが、ひとくちに「若者のお酒離れ」と言っても、その要因は日本とアメリカでは異なるようだ。

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