Z世代の誘い方は「飲みに行こう」より「ご飯行こう」がイイ理由

「株式会社SHIBUYA109エンタテイメント」が運営するSHIBUYA109 lab.が、20~24歳を対象に、「Z世代のナイトタイムエコノミーに関する意識調査」を行った。

日没から日の出まで、夜の時間帯のお出かけや遊びの予定についてのモチベーションは上昇傾向にあるというが、あえての“夜活”の中身はいったいどんなもの?

20代、若者たちの
リアルな夜の過ごしかた

©株式会社SHIBUYA109エンタテイメント

調査によれば、なんでも夜の方がモチベが上がると答えたZ世代が多く、日中よりも夜間の方が平均して600円ほど使う金額も高いんだそう。過ごし方の一例を見てみると……夜カフェに夜ピク(ピクニック)、ビストロなどオシャレごはんに出かけたり、ナイトプールや居酒屋巡りといった具合にアクティビティはじつに様々。

また、SNSでの自己表現を重要視している点もZらしさ。おしゃれな雰囲気が演出できる「チル」な体験が積極的に投稿される一方で、「アゲ」な体験は周囲の反応が分かれることから、仲のいい友だち限定で共有される傾向があるんだそう。

「飲みに行こう」より「ごはん行こう」
Z世代の夜にお酒は必須じゃない

そして……今調査からオモシロい結果が見えてきた。Z世代の「夜の誘い方」の正解だ。

お酒の得意不得意がわからない相手に対して、夜のお出かけや遊びに誘う際、「飲みに行こう」よりも「ごはん行こう」と誘うことが多い。こう回答したZたちは65.9%に達した。彼らの交流において、お酒が必ずしも必要ではないことの顕れだろう。ナイトタイムであっても、お酒を飲まなくたって十分楽しい。これが令和の若者たち。

ちなみに、「お酒が好き」という回答は半数程度にとどまり、お酒の得意不得意が分からない相手には、より気軽に誘える「ごはん」を選ぶ人が多いことがわかった。相手がどのくらいお酒を飲むのかを直接確認するのではなく、ごはんに誘い、相手の反応を伺いながら察し合いをする人が多いという実態も明らかに。誘いに断られることに不安を感じる“拒否回避欲求”がZたちのなかに働いているのだろう。

ともあれ、Zを誘うなら「飲み」ではなく、飲みも含まれる「ごはん」がいいみたい。断られるのが怖くない筆者は、「飲みに行こう!」って誘っちゃうけどね。

【アンケート調査概要】

①WEB調査
【調査期間】2024年7月
【調査パネル】外部調査会社のアンケートパネルを使用(SHIBUYA109 lab.調べ GMOリサーチプラットフォーム利用の調査)
【居住地】一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)
【年齢】20~24歳
【対象】大学生・短大生・専門学校生・大学院生
【回答者数】423名(男性209名:女性214名)
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。

②SHIBUYA109 lab.による定性調査
・グループインタビュー
【対象者条件】 大学生 男子3名、女子3名 2G 合計6人(Z世代の声として一部掲載)
・その他過去定性調査をもとに考察

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