「森林浴がしたい」。出かける理由なんてそれで十分

日本の意外な言葉が、海外でブームになっていることがある。

「UMAMI(うま味)」とか、「OBENTO(お弁当)」とか、食関係はとくに多い気がするけど、今回気になったのが、アメリカで数年前から密かに盛り上がっているという「SHINRINYOKU(森林浴)」という言葉。

ただ、さすがにSHINRINYOKUは言いづらかったのか、最近は「フォレスト・ベイジング(forest bathing)」って訳されてるみたい(笑)。

「SHINRINYOKU」で
スッキリするのだ

「森林を浴びる」って、よく考えたら面白い言い回しだけど、体感値として染みついている人も多いと思う。

浴びてる〜、カラダ喜んでる〜、って。

ハイキングほど本格的じゃないし、歩くスピードも超スロー。目的なんてこれっぽっちもないけど、ただいつもよりちょっとだけ深く呼吸する。

じつはこの森林浴という言葉は、1980年代初期に林野庁によって提唱されたものがキャッチコピー化したものらしい。経験値としての「森林、気持ちいい!」は古くから各国で認められていたけど、言語化されたことでさらに90年代のブームに拍車をかけたのだとか。

それが2000年代に入ったら「森林セラピー」という言葉に代わって、健康効果にまつわる研究がさらに進むことに。

ストレスって
怖いですね

そんなとき「npr」で見かけたのが、「森林浴:自然に還ることが免疫力と気分を高めてくれる」という記事。それによると、アメリカ人はストレスによる医療費が年間約1,900億ドル(約20兆円)も占めているとか。

つまり、ストレス解消方法の研究は国としても大きな問題のひとつで、ヘルスケアとしての「森林浴」に注目する人も多い。

わかりやすいところだと、同じウォーキングをするにしても、市街地より森林のほうが血圧や特定のストレスホルモンの低下に繋がった、という研究結果もあったりする。

何を今さら、なんて言わないでほしい。

この週末の過ごし方に悩んでいる人は、少し涼しくなった外に出かけて、フォレスト・ベイジング…もとい「SHINRINYOKU」してみては?

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。