闇スポット第2弾。世界で最も危険な「湖」を集めました。
去年公開した「世界の闇島」に続き、今回は「世界の危険な湖」を紹介。
島は上陸不可能な場所を集めたけれど、湖はすべてが実際に行ける場所。この目で見たいという思いもあるけれど命の危険が伴うので、実際に足を運ぶのは相当な怖いもの知らずくらいでしょう……。
地球で一番暑い場所
【ダロル湖】
エチオピアとエリトリアの国境付近にあるのが「ダロル地方」。ここは気温が57.8度にもなったことがあることから、人間が住む場所で最も暑い場所と言われています。暑さの理由は、海抜マイナス45m~50mに火口がある、世界で最も低いと言われているダロル火山があるから。
「Geology.com」によると、地下水がマグマの熱によって温められ、地球内部のミネラルを吸収しながら地表へと浮上した結果、このような湖ができたらしい。硫黄、溶存鉄、泥、塩性の藻類の活動によってこんなにも毒々しい色になっているとのこと。
酸が強くて、毒ガスを吹き出すことがあるため、体に害をもたらす危険があるそうです。
25万人を飲み込んだ
【バイカル湖】
世界で最も古い湖として知られているのが、この「バイカル湖」。水深は1,643mで、深さも世界一。水質にかなり特徴があって、氷の下には多種多様な生物がうようよしているのだとか。落ちた時のことを考えると、恐ろしい。
ロシア革命で、赤軍に追われていた白軍がこの湖を渡り終える前に凍死してしまい、約25万人が亡くなったと言われています。遺体はそのまま湖に飲み込まれ海底へ。景観を見て「絶景スポット」と呼ばれることもあるけれど…。
人を狂わせる魚が生きる
【センタルン湖】
インドネシアに位置するこの「センタルン湖」には、絶滅危惧種の魚が生息していることで有名です(今は確認できないほど数が少ないですが)。その魚がこちら、レッドアジアアロワナ。
「National Geographic」によると、恐竜の時代から生息していて、食物連鎖の中では凶暴な捕食者。そのうえ繁殖が遅いことから、国際取引が禁じられるようになりました。すると途端に価値が上がり、違法な取引が増えてしまったのだとか。1匹1,000万円以上の値がついたことも。
今では最も高価な観賞魚となっています。この価値に目が眩んで、罪を犯す人が後を絶たないようです。
このあたりには先住民族のイバン族がいて、彼らは首狩り族として恐れられてきました。今でも首を狩る文化なのかはわかりませんが、周辺を取り締まっているため、密漁を疑われると命を狙われるという噂があります。
命を蝕み続けている
【イジェン湖】
インドネシアにあるこの湖は、霞みがかっていて幻想的……に見えますが、数々の命を奪ってきた恐ろしい場所です。もくもくと立ち上がっているのは有毒の硫酸ガスで、通称「死の湖」。吸い込んだら呼吸困難、最悪の場合は死に至るほどの酸の強さで、近づくのはかなり危険と言われています。
火山の中にあるため、大量の火山ガスが溶け込んでしまい今の状態になったのだとか。
「Geology.com」を見て、こんな火山で、現地の労働者が硫黄の採掘を行なっているという話に目を疑いました。水爆発が起き、多くの労働者が亡くなったこともあったそうです。
もしも湖に落ちたりしたら、跡形もなく溶けてしまうでしょう……。