愛しているはずの赤ちゃんへの「絶望感」がわかりますか?
お腹を痛めてようやく出会えたよろこび。幸せはひとしおでしょうが、親になったこの喜び、人によっては長く続かないこともあるそうです。マタニティブルー、ベイビーブルー、産後うつ、症状によっても呼び方は異なるものの、共通するのはネガティブな感情がうまれてくること。
ある調査によると、アメリカでは9人に1人のお母さんが産後うつに苦しむんだとか。また、25人に1人のお父さんも同じ気持ちになるようです。そう、男性も他人事ではないのです。
未婚の自分には想像もつかない話ですが、だからこそここで紹介するTovaさんがFacebookに投稿した想いには、考えさせられるものがありました。
孤独で絶望的な気分、
こう思っている自分さえも
受け入れられなかった…。
Tovaさんは産後うつを経験した1人。当時、誰かの助けが必要なのかどうかも分からなかったそうです。というのも、誰かに頼ることを考えるよりも、多大な不安や責任を彼女は感じていたから。
「赤ちゃんが寝ていても、いつもベビーベッドの横に腰掛け、様子を見守っていたの。パートナーのMikeが代わりをしてくれたこともあったけど、どうにも心配で…。彼がちゃんと面倒を見ているのか、いちいちチェックした時もあったほど」
パートナーを信用できないということではなく、赤ちゃんのことを考えたらどうしても放っておけなかった、とTovaさんは振り返ります。
だんだんと、
心がすり減っていくようだった…。
産後はどうしてもホルモンバランスが崩れるから…という理由もあるようですが、愛する感情が強いがゆえにネガティブになっているという状況に直面したら、誰だってそれを受け入れるのは難しいでしょう。
「だんだんと心がすり減っていくようだった。見えるもの全てが曇っているような感覚。孤独で絶望的な気分。こんなことを思ってしまう自分も受け入れられない。だけど、1番大きな理由は助けが必要なのかどうかが分からなかったことかな」
この精神状態が続いてから約3ヶ月目、彼女の不安はさらに大きくなり、ついにはカウンセラーに相談することに。そこで初めて「産後うつ」だと告げられて、自分が置かれている状況に気づいたそうです。
同じ想いをさせたくないという理由から、できるだけ多くの人にこの経験を届けると決意して、Facebookに投稿。Tovaさんのメッセージはこう締めくくられます。
「つらい感情を持つことに苦しんで、助けを求めるのは恥じることじゃない。あなたは1人ではないのだから」