会話をしていてボーッとしている人。じつは、「頭がいい」らしい。
集中してないワケじゃないんだけど、どうしても違うことを考えてしまう。ほとんどの人が経験がしたことがあるでしょう。例えば、大学の授業や会社のミーティング、彼女との電話などで。
アメリカのある研究によれば、特定の白昼夢を見る人は頭が良いのだとか。つまり、考え事にふけって注意を受けても、言い訳ができるようになったということ?
白昼夢を見る人は、
高い知性と創造性を持っている
ジョージア工科大学の研究チームによれば、本題とは異なることを考えている人の一部は、頭が良いから他の作業もできるようです。別の角度から言えば、集中力の問題ではないということ。
同大学のニュースで、研究をリードしたEric Schumacher教授は、「発達した脳の持ち主の一部は、色々なところに意識が向いてしまうのを止められない」と語っています。
これは100以上の被験者の脳をMRIで分析したところ、突き止めた結果のようです。もう少し具体的に説明すると、白昼夢を見る傾向にある人のグループは、高い知性とクリエイティビティを兼ね備えていたそう。
そこで、やっぱり気になるのは自分が頭の良いタイプかどうかということ。
見定める方法はコレ。
会話をしているときに、別のことに意識を向けても、相手の言いたいことを取りこぼしていないかどうか?
つまり、 冒頭の具体例でいうと、会議で上司に意見を聞かれたときに、適当に「良いと思います」と言ってしまったらアウト。電話で彼女に、「ねえ、ちゃんと話聞いてる?」なんて言われたら、ただただボーっとしているだけ。
でも、逆のシーンで考えて見ると分かりやすいかもしれません。授業中に話を聞いていないように見える同級生が、正確に答えを言ったら……。きっと、誰もが「アイツの頭は良い」と思うことでしょう。
一歩間違えれば、
注意散漫な状態に
残念だけど、先のタイプに当てはまらない人は、なるべく1つのことに集中する方が良いそうです。
少し前にはなるけど、2009年のスタンフォード大学の研究によれば、マルチタスクをすると注意散漫な状態になってしまうのだとか。ここでも、何かを同時進行でできる人は、特別なコントロール能力を持っているのだろうと述べられています。
要するに、ジョージア工科大学の研究で言われる“頭の良い人”は、優れた認識能力があるから、他のことを考えていられるようです。しかも、周囲の人には気づかれないようにして。
だから、考え事にふけっていることを誰にも注意されたことがない人こそ、高い知性とクリエイティビティを兼ね備えた人物と言えるのではないでしょうか。