アメリカに行くなら、キャンピングカーを貸し切ってアウトドアな旅はいかが?
アメリカを旅するなら、キャンピングカーを仲間たちと1台貸し切って車中泊をしながら、いくつもの大自然や歴史的エリアをホッピングしてはどうだろう?
広大な国土のアメリカでは、キャンピングカー(RV車)で巡る旅の人気が高い。
今回の旅で利用したCruise Americaのキャンピングカー。車のサイズは様々なので、仲間の人数で使い分けられる。
今回思い切って、国際免許証を持っているメンバーを含む旅仲間7人とレンタルして、カリフォルニアの大自然やヒストリカルエリアを巡ることに。サンフランシスコ空港で、予約通り配車されたBIGな一台に乗り込んだ。
移動中も眠り放題
(運転担当以外はね!)
ハイスペックなキャンピングカー
キャンピングカーには一通りのアイテムが揃っている。日中に旅仲間とワイワイ談笑しながら座るシートも。
車中泊の夜はベッドに早変わり。運転席の上にも睡眠スペースがあり、車体後部にある個室にはBIGなダブルベッドまで設備されている。最大で大人7人が車中泊できる造りだ。
シャワー、トイレ、ミニキッチン、冷蔵庫も完備されているから、その気になれば住めちゃいそうだ。
キャンピングカーごと泊まれる
野外ホテル「RVパーク」
走るだけ走って、さて、夜はどうしよう? アメリカ各地には、キャンピングカーのホテルこと、「RVパーク」がいくつも点在している。さすがに連日の車中泊は疲れるかもしれないが、ホテルやモーテル泊の合間に車中泊を挟めば、特別な思い出になることは間違いない。
カリフォルニア州レディングにあるPremier RV Resort。
「RVパーク」の敷地内には何台ものキャンピングカーが停泊している。もちろん、車の中では旅人たちが思い思いにくつろぎ中。時期にもよるが、1泊1台100ドル程度で宿泊可能だ。
敷地内のマップには、ルームナンバーならぬ、パーキングナンバーが振られている。もちろん、トイレ&シャワールーム棟は宿泊者ならば自由に利用できる。
ただいま車内で使う電気を充電中。トイレやキッチン用の水タンクも補充できる。
敷地内には、車を降りて宿泊できるゲルまで。
個性的なキャンピングカーは、眺めているだけでも面白い。
ローカルスーパーやマーケットで
食材を買い込んでランチ&ディナー
ローカルのマーケットやスーパーで購入したフードを車中で食べながら移動できるのもキャンピングカー旅のいいところ。時差ボケで寝坊した朝も、とりあえず車に飛び込んで、車内の冷蔵庫にストックしているフルーツやヨーグルトを口に入れれば、最初の目的地に着く頃には、エナジーチャージ完了!
スーパーの後ろに悠然とそびえるのは、カリフォルニア随一のスピリチュアルスポット、聖山・マウントシャスタ。神々しい…。
ローカルスーパーで仲間たちとワイワイはしゃぎながら、気になったフードをショッピングカートにどんどん詰め込んでいくところから、お楽しみはスタート。
ローカルビールが並ぶ棚を発見。キャンピングカーなら、運転担当以外はお酒も気兼ねなく飲めるのが嬉しい。
思わずカートに入れてしまいたくなる個性的なチリソースたち。
調達したフルーツとヨーグルトをキャンピングカーのテーブルに並べて、ヘルシーな朝食なんて、いかが?
夜は夜で、ローカルマーケットへ買い出しだ。シーフードやワインも買い込んで、キャンピグカーを前に乾杯なんて、最高か…。バーベキューができるRVパークは多数あり。
Bodega Bay RV Parkにて。
こちらには、バスのような巨大キャンピングカーが停泊していた。
キャンピングカーで巡りたい
カリフォルニアの大自然
長距離移動もなんのその。むしろ、長距離移動こそが旅の醍醐味になる。そんなキャンピングカーで巡りたいスポットをかいつまんでご紹介しよう。
まずは、マウントシャスタ(@カリフォルニア州北部シャスタ郡)。世界中のナチュラリストたちが、瞑想しに集まってくる、カリフォルニア随一のスピリチュアルスポット。感じる人は、ビンビン感じるらしい。
トレイルルートが充実しているから、トレッキングシューズを忘れるべからず。
続いて、カリフォルニア一美しい滝との呼び声も高い、バーニーフォールズ(@カリフルニア州北部シャスタ郡の県庁所在地・レディング近郊)。マウントシャスタ同様、古くからネイティブアメリカンたちが聖地として守ってきた滝だ。
高さ約39m。二筋に分かれた滝は、上から見ても、滝壺から見ても大迫力。いまでもネイティブアメリカンたちが周辺に住んでいて、この滝の前で儀式を行なっているのだという。
滝のあるマッカーサーバーニーフォールズ記念州立公園では、野生のリスに遭遇。
お次は、1900年代初頭の古きよき時代の街並みを残す、ヒストリカルエリア「ユーリカオールドタウン」(@カリフルニア州北部ハンボルト郡の郡庁所在地・ユーリカ)。
ストリートにはパステルカラーの木造建築が数多く建ち並び、まるで20世紀初頭のアメリカ映画の中をふわふわと散歩しているような気分に。市全体が州定歴史建造物となっていて、小さな街の素朴な雰囲気に包まれている。
近くには、19世紀のクイーアン建築様式を現代に残す建物「カーソンマンション」が。現在は会員制プライベートクラブ所有の建物となっている。
ユーリカオールドタウンからほど近いウォーターフロントからは、ハンボルト湾が見渡せる。
世界一背が高くなる樹「レッドウッドの森」にて。
普通のアメリカ旅に飽きた人に、キャンピングカーが、新しい世界を見せてくれるはずだ。