気の弱い日本人が、新卒で「ドバイ就職」してみた結果。

彼女のことを知ったのは、もうだいぶ前のこと。忘れられない、『23歳、女ひとりでソマリランドに乗り込む』という、ぶっ飛んだ旅記事を読んだのがきっかけだ(近日公開するのでお楽しみに)。

Seiwa Nishidaさん。学生時代からケニアやパレスチナを好み、イスラエルに留学。彼女は心底イスラエルに惚れ込み、本気で新卒就職を希望したものの、難しくてドバイ就職に路線を変更(日本という選択肢はない)

危険視されがちな中東諸国との相性が、ドンピシャだったという不思議な女性だ。

日本を飛び出してから3年間、彼女が心に刻んできたこととは?


ドバイに住んで3年目を迎えるなんて、飽き性な人間にしてはよくやってきたと思う。正直に言えば、ドバイはつまらない場所だと思っていたし、別の国へ移住しようかとも考えていた。

ここに来て数ヶ月、数年の人達と話せば、大体がドバイのお金至上主義な面や、店のいいかげんな対応にうんざりした、という話になる。

けれど最近は、ドバイ生まれだとか、10年以上住んでいるという人と付き合うことが多くなった。生まれ故郷がゆえに、彼らは退屈だなんて言ったりしない。退屈を超えた、安心感という境地にいるのだ。

そういった価値観に囲まれたとき、考えさせられたことをまとめよう。

01.
他人の価値観は、自分を幸せにしてくれない

日本を出て生活すると、いかに自分があれをしたらいけない、これをしたらいけない、という考えに縛られて生きてきたかが分かる。自由気ままに振舞う人々を見て、「ああ、人間ってこんなに自由な発想をして、面白い生き物なんだなぁ」とつくづく思う。

日本社会では、他人がこう思っているんじゃないか、他人に迷惑をかけるから、女だから、もういい歳なんだから、独身だから……という一方的な価値観の押し付け決めつけが、人々の思考や行動に制限をかけているような節がある。

私自身、内向的な性格のため、もっと社交的に振舞わなければと、もっと話さなきゃという気持ちを抱えてきたけれど、最近はこれが自分なのだから、無理して話さなくてもいい。しゃべらないのが自分なのだ。と考えられるようになった。

そのことに気づいてからは、異文化の違いによる、他者への怒りを感じることも最近はほとんどない。アラブ人は分かってない、遅れている、と考えていたこともあったけれど、彼らの国の歴史、教育、経済システムを知ると、考え方や行動様式に違いが生まれるのも当然だな、と。

02.
モノを持ちすぎていた

日本を離れた当初は、“ナイナイ症候群”にかかっていた。あれがない、これがない、日本だったらすべてあったのに。

モノだけではなく、サービスの質やインフラに至るまで。そして、色々なモノがないドバイは日本よりも劣っていると思っていた。けれど今は、日本食やコンビニ、アマゾンがなくてもいい。なければないで、それなりの生活になっていく。日本食だって、外国の寿司チェーン店の味で満足だ。

アマゾンがあれば、いつでもどこでもすぐに欲しいモノが手に入ったけれど、本当にそれらは必要だったのだろうか。便利なサービスがあることで、逆に生活に不必要なモノも欲しがっていたのではないか、と気づかされた。

お急ぎ便で注文した商品が当日に届いても、たいていの場合はそんなに急を要するものではないはずだ。単なる消費欲を早急に満たすという行為に過ぎない。

東京にいた頃は、いつも何かに急き立てられていたような気がする。学生時代には受験や勉強という責務があったし、社会人になれば仕事に追われる日々。忙しさを理由に自分がやりたいことを先延ばしにし、そのまま定年を迎えている人も多いのではないだろうか。

ドバイは娯楽が少なくて、生活するには退屈でもあるけれど、逆に暇だからこそ挑戦できるものはたくさんあるし、じっくり考える時間を確保できる。

やりたいことがあれば、それだけ自分のやりたいことに時間を費やせる環境はありがたい。

03.
他人との比較に終わりはない

世界格差の縮図とも言われるドバイ。月収10万円以下の給料で暮らし、母国に送金を続ける人もいれば、一方でゴージャスなプール付きのヴィラに住み、公務員職ながら1,000万円以上の年収を手にし、4WDのベンツやフェラーリを乗り回す人々もいる。

「人は平等」だという洗脳を真に受けても、これが世界の現実だということを認めざるを得ない。多くの人は認めたがらないが、生まれた国や家庭の経済力によって、人生のおおよそが決まってしまうことも事実だ。

上を見ても下を見てもキリがない。下を見て自分が置かれた状況が恵まれていることを実感したが束の間、学歴がなくても高収入を手にする金持ちUAE人を、うらやましいと思い始める。

英オックスフォード大学の心理学専門のエレーヌ・フォックス教授いわく、他人と比べるのはそもそも脳のバイアスだという。目標を達成したり、求めていたものを手にしたとしても、他人との比較は終わらない。このバイアスにより、せっかく手に入れた幸福感も消失する。

だからこそ、“自分が満足できる生き方”を追求する。誰になにを言われても、曲げてはダメ。それが、一番大切なことだから。

Licensed material used with permission by Seiwa Nishida, (instagram), (Twitter)
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