富裕層の多いドバイで「無料パン」提供、いったいナゼ?
先月、「AMAF(アラブ首長国連邦の慈善団体)」の傘下にある基金コンサルティング会社「MBRGCEC」が、恵まれない家族や労働者のために無料でパンを提供すると発表した。
「モダンでサステイナブルなチャリティ」として、新鮮なパンをスーパーマーケットなど、あらゆる場所で提供するという。
その提供の仕組みがちょっとオモシロイ。
自動販売機のような専用の機械から、「注文ボタン」を押すだけで無料のパンが出るという。
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裕福なイメージが根付いているドバイだが、労働者のなかには生活に困窮する人々も多いようだ。
現在、政府はより良い労働環境や教育の基盤を整えようと、2030年のアジェンダとして「No poverty(貧困なし)」を目指しているとのこと。
AMAFの革新的基金スマートマネジメントに携わる、Ali Al Mutawa氏は「誰もが参加できる、包括的なチャリティを創り出す革新的なコミュニティ基金の一例である」と、今回のプロジェクトについて振り返る。
これをきっかけに、コミュニティベースで慈善活動が拡がることに期待を寄せているそう。
都市の発展のため日々頑張っている労働者や市民の生活が改善される日が、一日でも早く訪れますように。
Reference: Bread for All, an innovative initiative supporting underprivileged families, 1. No poverty
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