空の旅がオフィスに進化? ユナイテッド航空、Starlink導入で無料Wi-Fi提供へ

「機内Wi-Fiはつながるか不安」「速度制限がストレス」と感じたことがある人は少なくないだろう。しかし、そんな機内インターネットの常識を覆すかもしれないニュースが飛び込んできた。アメリカのユナイテッド航空が、SpaceXが提供する衛星インターネットサービス「Starlink」を機内に導入すると発表したのだ。

ついに実現! ストリーミングもオンラインゲームも自由自在

TechCrunchによると、ユナイテッド航空は当初、2025年初頭にStarlinkのテストを開始し、同年後半に旅客機への導入を予定していた。しかし、計画を前倒しし、2025年春から一部の旅客機でサービスを開始するという。

ユナイテッド航空の顧客責任者であるLinda Jojo氏は、TechCrunchの取材に対し「Starlinkの導入により、地上と変わらないWi-Fi体験を提供できる」と述べている。実現すれば、これまで機内では難しかった高画質動画のストリーミングやオンラインゲームなども、ストレスなく楽しめるようになる。

空の上は快適オフィスに進化?

高速・安定したインターネット接続は、ビジネスパーソンにとっても大きなメリットになる。移動中に資料作成やビデオ会議など、場所を選ばずに仕事ができる環境が整うためだ。

空の上は、集中できる空間として、新たな可能性を秘めていると言えるだろう。周囲のノイズを気にせず、作業に没頭できる環境は、地上ではなかなか得られない贅沢かもしれない。

注目すべきは、ユナイテッド航空がStarlinkを導入後、マイレージプログラム「MileagePlus」会員向けにWi-Fiを無料で提供する予定である点だ。複数のデバイスを同時に接続することも可能になるという。

高速で無料の機内Wi-Fiは、顧客満足度向上に大きく貢献するだろう。他社も追随することで、航空業界全体で機内サービスの向上が加速する可能性もある。

Starlinkにとっても、ユナイテッド航空との提携は大きな意味を持つ。航空業界という巨大な市場を獲得することで、更なる事業拡大を図ることができる。将来的には、飛行機だけでなく、船舶や鉄道など、さまざまな移動体へのインターネット提供に参入していくことも予想される。

ユナイテッド航空とStarlinkの取り組みは、旅客と航空会社、そしてStarlink、それぞれに大きなメリットをもたらすだろう。近い将来、快適なインターネット環境が当たり前の空の旅が実現するかもしれない。

Reference: techcrunch
Top image: © santirf/iStock
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