カリフォルニア、学校のトイレに無料の生理用品が常備されるように!

10月8日、カリフォルニア州のGavin Newsom知事が「すべての人に月経の公平性を確保するための法案」(AB367)に署名した。

これにより、来年度からすべての公立学校コミュニティカレッジカリフォルニア州立大学において、トイレに無料の生理用品を十分に用意することが義務となる。

立案者は州議会の“月経プリンセス”ことCristina Garcia議員だ。

これまでにも、低所得者向けの学校に通う生徒に生理用品を無料提供する法案を成立させたり、女性に年間約2,000万ドル(約23億円)の負担を強いていた生理用品への課税を廃止したりと、月経に関する尊厳を守るための政策を支持してきた同氏。

法案可決に際してプレスリリースにつづられたメッセージを、一部抜粋してご紹介。

「私たちの身体は、生理の始まりをいつも事前に知らせてくれるとは限りません。

始まってしまえば、そのとき何をしていようが中断して(不意の出血に)対処しなければならないことがよくあります。

大事な中間試験の最中、子どもと公園で遊んでいるとき、面接の順番を待っているとき、スーパーで買い物をしているとき、それから、重要な法案を提出するために議場に立っているときなど……厄介なタイミングにやってくることもしばしば。

(この法案を皮切りにして)トイレットペーパーやペーパータオルがほぼすべての公共トイレに備え付けられているように、生理用品も用意されている世界を作っていきます。

生理用品への便利で自由なアクセスは、基本的な人権のひとつですから」

「生理用品は贅沢品なんかじゃない」と声を大にしてカタチにしてくれる議員がこの世界にいることは、心強い。願わくば近い将来、日本を舞台に同様のニュースを書いてみたいものだが……。

© AsmGarcia/Twitter
Top image: © iStock.com/Tijana Simic
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