女性警官・女性軍人のための身に着ける「生理用品ポケット」
現場から何時間も動けず、生理用品を荷物として手に持てない、捨てられない。そんな女性警察官や女性軍人が抱える深刻な悩みを解決するアイテムが誕生した。
イギリスの名門芸術大学「セントラルセントマーチンズ」卒業のAmelia Kociolkowska氏は、衣装デザイナーのZsofia Kiss氏と生理用品ポケット「Carrie」を製作した。
構造は、すぐに手が届くように、ホルスターのように太腿に巻き付けられたり、ベルト通しにかけられるようになっている。ポケットにはナプキンやタンポンが収納可能で、ポリウレタン系の合成繊維素材なので、使用済みのものを入れても洗って繰り返し使うことができる点で衛生的だ。
かつては男性が支配していた職業で、今なお男性の制服を女性が着用していたことから、女性についてまったく考慮されていないその構造に疑問を持ったKociolkowska氏。将来的には最前線で勤務する警察官や軍人のフィードバックをもとに商品化を目指す。
職業ごと、性別ごとに抱える問題は異なる。“痒いところに手が届く”ような商品を作るには、現場の声にしっかり耳を傾けることが第一歩なのだろう。
なお、女性目線の作品が多数アップされている、Kociolkowska氏のInstagramはこちら。
Top image: © 2020 Amelia Kociolkowska