世界中の「音」を集めたWEBサイト。東京は築地市場も
エルサレムのライオン門から聞こえる、礼拝を知らせる歌のような呼び掛け。
インドネシアの洞窟で何千ものコウモリが立てる音。
東京・築地市場での活気溢れる競りの声。
クリスマスイブにベネチアの街に響き渡る鐘の音。
「Cities and Memory」は、世界75カ国からその土地の音を2,000以上集めたWEBサイトだ。トップページの世界地図にはフィールドレコーディングの場所がマッピングされていて、好きな土地の音を聴ける。
このプロジェクトを率いたのは、イギリスのサウンドアーティスト、スチュアート・フォークス。彼は「Cities and Memory」のなかで、テーマごとのサウンドプロジェクトも行っている。
ロンドンの地下鉄の音を集めた「The Next Station」や世界中のプロテストの音を集めた「Protest & Politics」。今年5月には、34カ国の写真家とサウンドアーティストがコラボした「Sound Photography」も公開されたばかりだ。こうしたプロジェクトのなかには、環境音をサウンドアーティストがリミックスした音源もある。
世界各国から2,000以上の音を集められたのは、このプロジェクトがオープンに音源を募っているから。ミュージシャンやサウンドアーティストを含め、これまで500人以上がこのプロジェクトに参加しているという。
普段なかなか意識しない周りの「音」。世界各地の音に耳を澄まし、自分の周りのユニークな音を送ってみてはどうだろう。
Top photo: © iStock.com/alvarez
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