とあるデザインスタジオの「超シンプルなWEBサイト」が絶賛されるワケ
イタリアのデザインスタジオ「Formafantasma」が自社のウェブサイトをリニューアルオープンした。
“デザイン発祥の地”といわれるイタリアの会社ともなれば、さぞ手の込んだビジュアルが満載かと思いきや、画面に現れるのは......ほぼ文字だけ。
じつは今、そのウェブサイトに賞賛の声が集まっているという。
© formafantasma/Instagram
このホームページを下の方までスクロールすると、とある説明書きが出てくる。
このウェブサイト、データ使用量を極力少なくすることで、二酸化炭素の排出量を可能な限り抑える狙いがあるというのだ。
現在、Webサーバーを運営するデータセンターの二酸化炭素排出量は全体の2%を占めており、2040年までにはそれが世界の炭素排出量の14%に達するという予測も出ているという。
なお、同社のロゴは、既存のUnicode記号だけで構成されており、画像ファイルを使用する必要がないという徹底ぶりだ。
普段、なかなか意識することのないデータ使用による二酸化炭素の排出。
このウェブサイトが抑える二酸化炭素の削減は微々たるものかもしれないが、問題提起として十分な効果をもった素晴らしいデザインといえるだろう。
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