スウェーデンの会社が320万円の「ベビーベッド」を制作。その理由とは……?

近頃、目にすることが多くなってきたサステイナブルな商品。しかし、製造や運送の過程も含めて、化石燃料を一切使用しないことは現実的に可能なのだろうか?

そんな疑問を検証をすべく、スウェーデンに拠点を置くエネルギー会社「バッテンフォール」は、原料や素材はもちろん、製造工程で必要となる電力や輸送にかかるエネルギーなどのすべてにおいて化石燃料を一切使用せずに「ベビーベッド」を製作。

その過程をまとめた様子をYouTubeで公開中だ。

© Vattenfall Nederland/YouTube

必要となる木材は電気を用いたチェーンソーで伐採し、電気自動車で輸送。グリーンエネルギーで稼働する製材場へと運ばれて加工された。また通常必要となるコットンは、化石燃料を使用せずに輸入するのが困難なため、地元で取れる麻を手織機でリネンに加工して代用。ウールはオランダのテッセル島からヨットで運ばれたという。

また、小さなロゴ入りの鉄部品を作成するにあたっては、スウェーデンにある会社と協力して水素を用いた“パイロットプラント(実験工場)”を建設。化石燃料に多く依存している鉄産業にとって、この試みは世界初となった。

徹底的に化石燃料を使用せずに制作された、この木製の上質なベビーベッド。なんと、すべての製造にかかった費用は$28,855(約320万円)に及んだという。

日常で使用する製品が、いかに化石燃料に依存して作られているのかを浮き彫りにした今回の実験。真にサステイナブルな製品を一般の消費者が手軽に買えるようになるまでは、まだまだ時間がかかりそうである。

Top image: © 2020 Vattenfall/DDB
好奇心を満たそう!60秒以内で読める記事
9月10日、カリフォルニア州知事は2045年までに州内すべての電力を再生可能エネルギーにする法案に署名しました。
「楽天」は国際的な環境イニシアチブ「RE100」に加盟し、2025年までに自社事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーにする方針を発表した。
「セブン-イレブン・ジャパン」は9月下旬、店舗運営で使用する電力エネルギーのすべてを「再生可能エネルギー」から調達する実証実験を神奈川県内の10店舗でスタート。
環境に配慮した取り組みを続けている世界第2位の食品会社「ペプシコ」が、年内にアメリカの拠点のすべてを再生可能エネルギーのみで稼働させると発表。既にヨーロッ...
“今がツラい”みなさまを自由にするための12星座占い。元銀座ホステス・開運アドバイザー 藤島佑雪先生が、今週のアナタが「ツラい」と感じること、悩むことにお...
6月11日にシティ・オブ・ロンドンは、同地区で必要とされる電力を2018年10月までに全て再生可能エネルギーで賄うと宣言しました。
ドイツ・ミュンヘンのスタートアップ企業「Sono Motors」が開発した世界初の量産型ソーラーカー「Sion」の予約受注台数が1万台を突破。1台あたりの...
7月から9月にかけて、イギリスでは風力や太陽光、水力などの「再生可能エネルギー」による発電量が化石燃料による発電量を上回った。
会期を1日延長して、どうにか採択を迎えたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締結国会議)。アメリカ、中国、インドなどを含めた196カ国が温室効果ガス削...
2015年9月16日。スウェーデン政府は翌年の再利用可能エネルギー開発費に、45億クローネ(およそ650億円)の投資を予定していると発表しました。最終的に...
イギリスで恐らくもっともエクストリームな体験ができる宿泊施設がロンドンに誕生した。自動車メーカー「Jeep」が発売する新たなモデル「Jeep Renega...
アムステルダムで考案された、「自転車」と「環境」をかけ合わせたプロジェクト。自転車のペダルを漕ぐと、再生可能エネルギーを生産できるというもの。
高架橋の柱と柱の間に見える時計の針のようなものがついたいくつもの丸い穴。かなり奇抜なデザインだが、それだけではない。その機能性に注目だ。「Solar Wi...
スウェーデンの首都、ストックホルムから1時間半ほど北西へ車を走らせたところにある村「Sätra Brunn(サトラ・ブルン)」が「クリスティーズ」で販売。...
アメリカのテネシー州にある「チャタヌーガ空港」は、空港で必要な総エネルギーを再生可能エネルギーでまかなうことを達成した。
現在、「ドバイ政府」と「ドバイ電気水道局」が協力し、雨水の溜まる湖の水面に浮かぶソーラーパネルを設置している。
「LOWDY」は、革靴とスニーカーの両ステージでキャリアを積んだデザイナーによる2WAY仕様のローファー・スニーカー。
9月26日(土)より渋谷区エリア限定の「渋谷区観光協会」公認の”渋谷ご当地クラフトビール“「渋生(しぶなま)」が発売された。
スウェーデン・ストックホルムに拠点を置く広告制作会社「Clear Channel」は、2018年11月にホームレスの人々に向けたプロジェクトを実施。
先月初旬、六本木ヒルズ森タワーがオフィス入居テナントに対して、再生可能エネルギー由来の電力供給をスタート。オフィス賃貸事業者による、入居テナントへの再エネ...
「ZEB」とは「Net Zero Energy Building」の略であり、建物内で使用されるエネルギー量が正味で0を下回る建物を指す。約3800坪に及...
スウェーデンに「Kajstaden」と名付けられた9階建ての木造マンションが誕生。建築事務所「C.F. Møller Architects」が設計をおこな...
ふとした瞬間でも、なんとなくスマホを手に取り、SNSやネットサーフィンをしてしまうもの。そして、このインターネットのデータを管理するサーバは、大きな熱量を...
オーストラリアでは、新型コロナウイルスによるロックダウンでバーとレストランが3月に休業。その影響で、醸造所には売れ残った古いビールの在庫の山が。そこで、南...