2023年に世界で発電された電力の30%以上が再生可能エネルギー【調査結果】
世界中が深刻な環境問題に直面している昨今。しかし、悲劇的な現状に一筋の光が差し込んだことが、最近の調査で明らかになったようだ。
2023年に世界で発電された電力
30%以上が再生可能エネルギー
昨年、再生可能エネルギーが世界で発電された電力の30%以上を初めて占めたらしい。シンクタンクの「Ember」によると、太陽光発電の急速な増加が好結果を生んでいるそうだ。
ちなみに、再生可能エネルギーが占める電力の割合は、2000年は19%だったとのこと。30%以上を達成した2023年は、エネルギーの歴史において大きな転換点になるかもしれないんだそう。
再生可能エネルギーの割合が増えたことで、化石燃料による発電量は今後1年間で約2%減少すると見られているらしい。数値としては小さいかもしれないが、それでも今回の調査結果は人類にとって僅かながらも“朗報”と言えるのではないだろうか。
ネクストアクションは
世界の電力の60%を賄う
再生可能エネルギーは増加しているが、現状のままでは環境問題の深刻化に歯止めはかけられない。昨年開催された「Cop28」では、2030年までに世界の電力の60%を再生可能エネルギーにすることが目標として定められた。
事実、エネルギーに関する課題は多く、「Energy Institute」の調査によると世界の一次エネルギーのうち化石燃料が占める割合は82%とのこと。再生可能エネルギーが増えているとはいえ、深刻な状況であることに変わりはないという。
再生可能エネルギーの割合は、2000年からおよそ四半世紀をかけて約10%増加した。果たして、約5年で60%へと倍増させる計画は実現するのだろうか──。
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