男性上司と上手に付き合う方法

いくら女性の活躍が叫ばれているとはいえ、会社において男性の同僚や上司との付き合いというのは切っても切り離せないものですよね。

わたしは何を隠そう、男性上司(結構偉い人)がどうしても苦手で、会社を辞めて独立しました。今でこそ会社を辞めるきっかけをくれたその上司には感謝をしていますが、一緒に働いている時は、もう嫌で嫌で仕方がありませんでした。

ただ、わたしは直属の男性上司とはうまくいっていたのです。人間的にも尊敬できたし、仕事もサポートしてくれました。そのほかの男性社員とも、良好な関係を築けていました。

その秘密は3つのポイントにあります。前回は『働く女子の社内処世術~女性の先輩編~』をお届けしましたが、同様に試行錯誤の繰り返しで得た男性上司に対する処世術をご紹介しましょう!

1 “上司の”成績をあげる手伝いをする

上司は選べません。仕事ができる人か、できない人か。神(もしくは人事部)のみぞ知るです。

仕事ができる人の場合は、とにかくたくさん手伝って、彼のノウハウを盗めばいいでしょう。わたしもたくさん盗みました。男性の仕事でのコミュニケーションのとり方(電話の相槌ひとつとっても)というのは、女性にないものだったりするので意外に勉強になります。

問題は、仕事ができない上司だった場合。わたしは自分の成績をあげるよりも、徹底的に上司をサポートしました。上司が成績をあげるために、その時のわたしが考えつくかぎり自分のアイデアを出しました。出し惜しみしてもいいことありません。

その結果、上司の心を鷲掴みにすることができ、信頼されるようになりました。彼が成績をあげればあげるほど、わたしの仕事をたくさんサポートしてくれるようにもなります。すると、いい流れができ、わたしが苦手だった偉い上司との小さな問題も、直属の上司が勝手に守ってくれるようになったのです。

2 上司の家族の話をたくさんする

「職場で男女の恋愛関係にならない」とは思っていても、上司があなたのことを好きになってしまうこともあるでしょう。小さなプロジェクトなどで四六時中一緒にいる場合、「絶対にない」とは言いきれません。

あなたにその意思がない場合、もちろん男女の関係にならない場合がほとんどですが、あれよあれよという間に不倫関係に陥ってしまうことも。

そこで、自分を守るためにも予防線を張っておきましょう。わたしは上司と仲良くなりかけたら、すぐに“家族の話”を持ち出します。
「奥さん、どんな人ですか?お子さん、何歳ですか?お名前は?」
ランチを一緒に食べる時は、ここぞとばかりに聞きます!離婚していない限り、子どものことを聞かれて嫌な顔をする男性上司はいません。意気揚々といろんな話をしてくるので、「わたしも早く結婚したい!」「早く子どもが欲しい!」とか言っておくと、『わたし不倫しません宣言』になりますよ。

一方の男性上司のほうも、家族のことをさらけ出してしまっていると、そんな部下に手を出そうものなら、家族に知られてしまうかも…と怖くなるみたい(笑)。これで、道を踏み外すことはなくなるでしょう。

3 上司がいない時こそ上司を褒めまくる

例えば、社長や役員などとの会食。直属の上司がいない場や席を外している時に上司のことを聞かれるシチュエーションがあると思います。

「困っていることない?」とか「上司とうまくやっている?」などとカマをかけられることもありますよね。そんな時、絶対に悪口や告げ口をしてはいけません。「ここだけの話」とか「内緒にするから」、「誰にも言わないよ」なんて甘い言葉にも騙されないで。

他の部署と飲みに行く時、社外の人と飲みに行く時、気心の知れた同僚や後輩と飲みに行く時も、直属の上司のことは褒めましょう。絶対に、悪くとられるような発言はしないこと。どこでも、いつでも直属の上司のことは褒める!

悪口は内緒にしようとしてもそれは必ず陰口として本人の耳に入ります。褒め言葉も同じく本人の耳に入るのですが、“自分がいない場”で褒められていたことを聞くと、ちょっとスキップでもしたいぐらい嬉しいもの。

これがあとあと、あなたの評価につながります。


仕事は理不尽なこともたくさんあるので、味方がいることが何より大事です。それが直属の上司であれば言うことはありません。

わたしはそんな直属の上司を裏切って⁉︎会社を辞めましたが、一番最初に相談もしましたし、引きとめられました。でも、最終的にはわたしの未来を考えて、「30代前半の今のうちに好きなことをしろ!失敗してもやり直せるし、失敗したら一番最初に声かけろ」と言ってもらえました。

失敗する気はさらさらないのですが、心のどこかで励みになっています。そして、そういう男性上司と出会えてよかったなと思っています。あ、内緒ですが、その上司は顔が全然タイプではないので、ドキッとしたこともありませんけどね(笑)。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。