「思い出せそうで思い出せない、昨夜みた夢」を思い出すとき
昨夜みた不思議な夢。それは、ストーリーに脈絡もなければ、ところどころが曖昧で。それだって言葉にあらわすのがむずかしいけれど、たとえば、みたはずの夢を思い出そうとして、思い出せないでいる昼間。
あの時間こそが、「言葉にあらわせない」独特な空気を持っているなと思うんです。ふんわりと自分を包み込む靄のような、現実と非現実の間で。
だれかの「白昼夢」。見えるものにあらわすのなら、Robin Ekはこんなふうに形をつくっていくのだそうです。
だれかが「昨夜みた夢」
この世に用意されている言葉を、すべて使っても「あらわせない」こと。彼は写真をつかって、その曖昧な輪郭を今日もなぞり続けています。
Licensed material used with permission by Robin Ek