「なくなりそうなクレヨン」で、描いたらしい
彼は、たくさん使ったクレヨンが残りすくなくなると、こんなふうに「最後の作品」をつくることで使いきって、バイバイするのだそう。
それぞれに添えられた、短いストーリー。どこか切なくて優しい記憶を焼きつけておくみたいに、色をいつくしむ彼の気持ちが滲んでいます。
「小さな頃の朝は、マゼンタ色だった」とかね。写真でも映像でもない、細かいエピソードの描写もない。それでもふと「あの頃」を思い出してしまって、こちらまですこし胸がきゅっとなるのは、なぜなのでしょう。
Licensed material used with permission by Grant Snider