実はこの絵・・・絵の具ではなく、すべて○○で描かれていた!
【問題】
これらの絵に使われている
画材がわかりますか?
【正解】なんと、ワイン!
一見すれば水彩画のようにも見える絵はアクリル絵の具ではなく、どれもワインを用いて描かれたもの。セルビア人アーティストのSanja Jankovicさんは、このユニークな画法をアートワークにしています。
品種やエイジングで色相を変えるワイン
ブドウの品種やヴィンテージに応じて、ワインは画用紙の上でそれぞれ異なる色相を見せるんだそう。彼女はこうして独自にワインごとのカラーチャート表を制作し、絵の具を使い分けるようにワインの濃淡を変えて、作品を表現していきます。なるほど、確かにコーヒーよりも色合いに幅があるのはワインの方かもしれませんね。
では、今一度ワインで描かれていることを意識しながら、Sanjaさんの絵を見ていきましょう。古典絵画から、浮世絵、有名人、さらには彼女お気に入りの映画まで、モチーフはさまざま。
赤ワインの色調が「ルビー」や「ガーネット」「レンガ」などに例えられるくらい、酸化熟成することでバラエティ豊かであることに、改めて気づかされます。
ヴィンテージ感ただよう“ワイン画”の世界
たとえば、こちらの作品「Winescape」。リースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランの白ワイン3種、さらにはピノノワール、メルロー、カルベネ・ソーヴィニヨンと赤を3種の計6種類のワインが用いられているんだそう。赤だけでなく白ワインもときに使い分ける…奥が深い!
もしも、飲みかけのワインボトルがあるならば、画用紙にちょっと試してみたくなりませんか?
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