Airbnb、世界トップレベルのアスリートによる「体験」を提供開始!
11月18日、「Airbnb」が国際オリンピック委員会(以下 IOC)と公式パートナー契約を締結したと発表。「ワールドワイドオリンピックパートナー」としての最上位スポンサー契約で、「コカ・コーラ」や「トヨタ自動車株式会社」などに次ぐ、14社目の参加となる。未上場の企業が、という意味では異例といえるだろう。
そして、11月19日、都内でAirbnbはスペシャルゲストに吉田沙保里さんを迎えて、記者会見を開催した。
注目したいのは、その場で同時に発表されたAirbnbとIOCが共同で提供する新たな体験カテゴリ「オリンピアンによる体験」だ。
これは2020年初期にAirbnbのプラットフォームに登場する予定なのだが、世界トップレベルのアスリートと一緒にトレーニングができるなど、刺激的な体験が待っているという。また、記者会見に登壇したAirbnb Japan代表取締役の田邉泰之氏によれば、アスリートと会話を楽しむ体験を提供する可能性もあり、ありとあらゆる企画を展開するそうだ。
なぜAirbnbとIOCが「オリンピアンによる体験」を提供するのか?と疑問に思う人もいるだろう。記者会見でおこなわれたトークセッションにおける吉田沙保里さんのコメントが、その意図を理解するヒントになるかもしれない。
「私の知り合いや後輩でも、セカンドキャリアに悩む人をよく見てきました」
何かを極めた人でも、引退後の生活に苦しむ可能性がある──。そこで、AirbnbとIOCがアスリートに直接収入を得られる機会を提供し、セカンドキャリアのサポートをする狙いがあるのだ。
また、アスリートが世界一を目指す上で必要になる活動資金を集めるための「オリンピアンによる体験」としても機能する予定とのこと。
AirbnbとIOCの取り組みによって、世界トップレベルのアスリートと大きな夢を持つ人々の距離が縮まり、より一層スポーツ業界が盛り上がっていくかもしれない。
この公式パートナー契約は、そんな側面もあるのだ。