「性的人身売買」を痛烈に非難するカナダのキャンペーン
2月22日、カナダに拠点を置き、家出やホームレスの若者を支援する保育施設運営団体「Covenant House Toronto(コヴナント・ハウス・トロント)」が開催した“あるイベント”が物議を醸している。
ショーウィンドウに並べられているのは、マネキンではなく商品として売られている“生身の少女”たち。一見、人権侵害のようだが、それこそがこのキャンペーンの狙いである。
展示がおこなわれた2月22日は「人身売買啓発デー」とされており、性的人身売買がいかに卑劣であるかを視覚的に訴えたものだったのだ。
このイベントは、Covenat Houseが2月18日に開始した「Shoppable Girls campaign(購入可能な少女のキャンペーン)」の一貫でおこなわれたもの。「人身売買業者にとって、少女はただの商品だ」という痛烈なキャッチコピーが印象的なキャンペーンのWEBサイトでは、被害者の体験談や、性的人身売買を未然に防ぐための知識などを閲覧することができる。
被害者になり得る少女も、その周りの大人たちも、まずは悲惨な実情を知ることが、さらなる被害者を出さないための第一歩となるのではないだろうか。
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