手持ちのハンカチも使える、クシャクシャにならない「ポリエチレン製マスク」

東京の下町・墨田のプラスチック加工工場「吾嬬製作所」が、ポケットやバッグにしまってもクシャクシャにならない「ポリエチレン樹脂製のマスク」を開発した。

もともとは感染リスクの高い場所で働く人たちに優先してマスクや防護服などが供給されるよう、「自分たちのマスクは自分たちで作る」という想いから制作されたもので、今回、多くの反響と要望を受けて一般向けに販売を開始したのだという。

カバーの素材であるポリエチレン樹脂は、飛沫(水分)を通さず、肌にもフィットしやすい柔らかさ。布製と違って、水分をよく切るか拭き取ればすぐに使うことができる。

内側のフィルターには「小松マテーレ株式会社」の制菌加工素材「バイオガード」製フィルターを使用。こちらも洗って繰り返し使うことができ、その効果は継続する。ちなみに、フィルターの代わりに手持ちのハンカチやガーゼなどを使うことも可能だ。

これまで一般的ではなかった樹脂製のマスクは、馴染みのある不織布マスクや布マスクと使い勝手は異なるが、新しい素材だからこそ今までのマスクにはない優れた点があるはず。

一日も早い事態の収束を願い、売上の一部は「国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)」に寄付するという。

プラスティック真空成形工場ならではの、職人の技術と素材の特性を活かしたマスクは、現在、Makuakeにて応援購入を受付中。

©2020 株式会社吾嬬製作所
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