オホーツク海の「流氷」を設置すると、都内の気温が5.1度下がることが判明
嘘みたいなホントの話をさせていただきたい。
8月7日、北海道オホーツク海に漂着する流氷を、「高輪ゲートウェイ駅」駅前特設会場のアスファルトの路面に設置。ミスト付き送風機で風を送ると、実験前は「35.2度」だったアスファルト上の気温が、実験後は「30.1度」に。
じつに、5.1度も気温が下がる結果になったというのだ。
これは、年々深刻さを増す地球温暖化対策として、北海道オホーツク海に漂着する流氷と富山県の雪を採取し、真夏の東京や関東圏で活用・設置することで、大気や体感温度がどのくらい下がり冷却効果が見込めるのかを測定をする「COOL IT DOWN (クールイットダウン)プロジェクト」の実証実験結果。
北海道オホーツク海、網走や紋別の海岸には、毎年大量の流氷が流れ着いているといわれ、海面が流氷で覆い尽くされると漁に出ることができないため、砕氷船を稼働させ流氷を割る必要がある。「COOL IT DOWN プロジェクト」には、こうした地元市民にとって負担が大きい実情を解消する側面もある。
環境に優しい天然の冷却「流氷」。「高輪ゲートウェイ駅」駅前特設会場には8月18日まで、その他9月上旬まで都内数ヶ所での展示を予定しているそうだ。
アナログのような最先端の「涼」を、是非体験してみては。
「COOL IT DOWN プロジェクト」
【公式サイト】https://coolitdown.jp/
Top image: © 2020 COOL IT DOWNプロジェクト