水の惑星「地球」で、海の動きが鈍化している

私たちの住む地球で、海の動きが鈍化しているようだ。

海洋の動きは、地球の温度調節や大気中の二酸化炭素の吸収、熱循環の促進など重要な役割を担っているとのこと。その動きが弱まるということは、地球環境に深刻な問題を与える可能性があるらしい。

例えば、ヨーロッパは今よりも寒く乾燥した気候になり、南半球ではモンスーンが強くなると推測されるそうだ。そうすると、世界の食糧生産に大きなダメージを与える恐れがあるんだそう。

©NASA's Goddard Space Flight Center

海の動きが鈍化している原因は、やはり人間とのこと。

人間の活動により二酸化炭素の濃度が高まることで、海洋の温度は上昇。温かい水は沈みにくいため循環が弱まり、海洋が停滞してしまうらしい。

また、気温の上昇により氷床が溶けて海に流れ出ているのも原因なんだそう。氷が溶けることで塩分濃度が低下した水は、温かい水と同様に沈みにくくなるそうだ。

なお、「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」が発表した最新の報告によると、21世紀中に海洋の動きの鈍化が進む可能性はかなり高いとのこと。

水の惑星・地球で起きている悪い流れを変える責任は、私たち人間にある——。

Top image: © NASA's Goddard Space Flight Center
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