NASAが募集する「惑星保護官」のしごと。高収入も納得!

7月中旬、NASAが「惑星保護官」の募集を開始したことを、さまざまなメディアが取り上げ話題になっています。

個人的に驚いたのは、最高約2,000万円という高額年収。一体なぜ、これほどの給料が?その職務内容に迫りましょう。

未知の微生物が
地球を汚染するのを防ぐ

画像は探査機をチェックしている様子。

惑星保護官と聞いたら、SF映画のようにエイリアンの襲撃から地球を守ることだと考えた人もいるかもしれません。もちろん、絶対に起こらないとは言えないのですが、「USAJOBS」に掲載された募集要項をみると、NASAの目的は2つあるそう。

01、他の惑星からの未確認微生物が地球に広がってしまうことを防ぐこと。
02、僕たちが違う惑星を汚染してしまうことを止めること。

後者は、火星などに送り込む予定のロボットに付着している微生物が、拡散してしまわないように予防策をとることのようです。

過去から学んで未来へと生かす

2016年7月18日に投稿された惑星保護の重要性を伝えるビデオの中で、NASAの宇宙生物学研究所のディレクターであるPenelope Bostonさんはこう語ります。

惑星保護は地球の歴史から学んだ、重要なことの1つなのです。

私たちが暮らしている地球は、外来種のせいで本来の生態系が壊れている地域があります。例えば、その大陸には存在しないはずの動植物の侵出やそれらが疫病を蔓延させてしまうこと。

だから、地球または他の惑星を外来種から守ることは私たちの責任なのです

僕たちの未来の生活を背負った仕事

画像は惑星保護官Catharine Conley。(2016年当時)

惑星保護官とは、過去の失敗を繰り返すことを防ぐ検疫官のことを意味しているのではないでしょうか。地球に存在する微生物や生命体、あるいはロボットがいかに他の惑星に影響するのか。逆に、地球外生命体がいかに僕たちの生活を変えてしまうのか。調査対象は未知のことになる可能性が高そうです。

判断を誤ったら、生態系を壊してしまう可能性もある、僕たちの未来を背負った責任の重い仕事。年収2,000万円という高い給料にも納得がいくかもしれません。

Reference:USAJOBS
Licensed material used with permission by NASA
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