NASA火星プロジェクト 新宇宙飛行士の半数が「女性」に!
火星調査プロジェクトが本格化する米航空宇宙局(NASA)。今年度、宇宙飛行士に採用が決まった8名のうち、なんと半数は女性。NASAは恣意的なものでなく、あくまで個人の能力を優先した結果だと説明。 この発表に世界は少なからず驚いたことでしょう。もしかしたら2030年、人類で最初に火星に降り立つのは女性かもしれない。
火星調査プロジェクト
女性飛行士への道
最新テクノロジーを誇る米航空宇宙局(NASA)。しかし、これまで「男女平等」という観点から言えば、必ずしも時代の先端を走ってきた訳ではありません。 女性宇宙飛行士の訓練が行われるようになったのは1980年代以降。女性が宇宙プロジェクトにおいて、重要な役割を果たせるようになったのは、まだほんの20数年なのです。そして現在、最新プロジェクトの候補者はついに、採用者の約50%が女性というスタンスにまで変容してきました。
6,100名の応募者から選出
エリート宇宙飛行訓練生
現在NASAでは、宇宙飛行士プログラムにより多くの女性を登用するよう努めているそうです。彼女たちの目的地は、火星。 6,100人以上の候補者の中から選ばれた女性4名(合計8名)の新宇宙飛行士たちは、実施訓練真っ最中です。そこでは、2年間の飛行訓練、宇宙服での移動法を想定した水中訓練、さらには軽減重力研究計画に使う航空機「Vomit Comet」での、無重力訓練などが実施されています。そして、これらの訓練はすべて、火星の表面に人を送り込むことを目指して行われいるのです。
地球からの距離約5,600万キロ
9ヶ月間の長旅に耐える体力
ところで、火星でのプロジェクトは宇宙飛行士にとって、複雑で困難なものと予想されています。そこには、距離だけでなく様々な理由があるからです。火星はおよそ3,500万マイル(約5,632万7,040キロメートル)も地球から離れた星。最新テクノロジーを駆使しても、火星到着には少なくとも9ヶ月かかると試算されています。
女性飛行士の2名Jessica Meir博士とChristina Hammock博士は、以前南極大陸で同じだけの時間を過ごした経験の持ち主。やはり、選出されたメンバーは、彼女たちのように荒涼とした過酷な環境下を、少なくともこれまでに体験してきた人物ばかりのようです。 到着するまでは、現在の技術を用いても9ヶ月かかります。Jessica Meir博士とChristina Hammock博士という2人の候補者は、南極で多くの時間を過ごした経験があります。ですから彼女たちは、そういった荒涼とした環境に多少慣れていると言えるでしょう。
女性ならではの「視点」が
人類史に大発見をもたらす?
肉体的にも、精神的にも女性は弱い存在という見方はもう、今の世の中には合わない考え方。NASAが多くの女性飛行士を登用するのは、なにも驚くことではありませんよね。いかなる状況下にあっても、男性と異なる視点を示すことができる彼女たちにかかる期待は大きなもの。野心を抱き、人類史に残る発見を彼女たちに期待しましょう。
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