『海の見える駅』とっておきの5選。東日本編

WEBサイト『海の見える駅』制作者で、これまで全国各地300駅近くの「海の見える駅」を訪れてきた村松 拓さん(インタビューはこちら)。

その村松さんに、とっておきの『海の見える駅』を5つ選んでもらいました! 村松さんご本人のおすすめコメントとともにどうぞ。

まずは【東日本編】から。

01.北浜駅
(北海道/JR釧網本線)

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北浜駅は、日本でも非常に珍しい流氷の見える駅です。

流氷といえば砕氷船のイメージが強いかもしれませんが、北浜駅は、列車で流氷に出会えるスポット。ホームの目と鼻の先がオホーツク海で、毎年冬の終わりごろ、運がよければ流氷が間近に迫ります。私の知る限り、流氷の見える駅は日本でもここ北浜駅と、ふたつ隣の鱒浦駅だけ。

北浜駅には小さな展望台があるほか、無人駅ながら木造駅舎にレトロな喫茶店も併設されています。海を見ながら心身ともに温まることができるのも、おすすめしたいポイントです。

02.驫木駅
(青森県/JR五能線)

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驫木駅(とどろきえき)は、東日本で最もフォトジェニックな駅のひとつだと思います。

東京から最速でも6時間、列車も1日にたった5往復という、まさに本州の最果てといっても過言ではない立地。ただ、一面の日本海を背景に、年季の入った木造駅舎だけがぽつりと立たずむさまは、他の駅では見ることができません。

海が西の方角にあり、秋の真っ赤な夕日が正面に沈むのを目の当たりにしたときは、本当に訪れてよかったと確信しました。

ちなみに、驫木駅のあるJR五能線は、日本海の険しい海岸線にへばりつくように走るため、乗っているだけでも海を存分に楽しめますよ。

03. 日立駅
(茨城県/JR常磐線)

『海の見える駅』茨城県 日立駅

日立駅は、建築としても美しい、美術館のような駅です。

2011年に完成した一面ガラス張りの駅舎に上がれば、太平洋の水平線が眼下に広がります。いつ見ても美しいですが、個人的なお気に入りは日の出の瞬間。ちなみに、日立という地名は、水戸黄門こと徳川光圀公が「朝日の立ち上る様は領内随一」と言ったことが由来だという説も。

地元のオーナーが運営するおしゃれなカフェも併設されていて、カフェ巡りが好きな方にもおすすめです。

04. 根府川駅
(神奈川県/JR東海道本線)

『海の見える駅』神奈川県 

根府川駅は、都心から気軽に訪れることができ、絶景を楽しめる駅です。東京駅から東海道本線に飛び乗って、わずか1時間半ほど揺られるだけで、相模湾の大パノラマに出会えます。

東海道本線ではほぼ唯一の無人駅とあって、落ち着きがあり、本当にここは神奈川県か?と思ってしまうほど静かなのも特徴です。

冬にはホームの正面に日が昇ることから、初日の出スポットとしても有名なほか、4月に駅前の一本桜が咲き誇るなど、たびたび足を運びたくなる魅力があります。

05. 青海川駅
(新潟県/JR信越本線)

『海の見える駅』新潟県

青海川駅は、日本海にもっとも近い駅です。

ホームのすぐ隣が日本海に面した海水浴場なのですが、荒波が飛沫となって今にも届きそうほど、海に近い駅です。少し歩けば浜にも降りられるので、澄んだ海水に触れながら次の列車を待つこともできます。

また、駅の上にかかる米山大橋の袂まで登ると、駅と日本海を同時に見下ろせる、絶景スポットも。2015年からは、地酒をコンセプトにした観光列車「越乃Shu*Kura」も停まり、より気軽に訪れることができるようになりました。

次回は【西日本編】をお届けします!

Licensed material used with permission by 村松 拓
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