東京の不思議! 品川だけど品川区じゃなかった。どゆこと?
いきなりトトロのセリフみたいなタイトルですいません。ビジネス街であり、古き良き商店街もあり、洒落たベイエリアもあり、新幹線や飛行機で移動するときのハブでもあり、古くは東海道品川宿として旅の要地でもあり、と言った具合に、簡単にはその特徴を形容しづらい「東京都品川区」。
そんな品川区について調べていると、「品川区内じゃないのに品川という名称がついているところ」のなんと多いことか。
そもそも「品川駅」が品川区ではなく港区にあることで、いろいろと他の施設名も複雑になってしまったような……。
「アクアパーク品川」は港区
「しながわ水族館」は品川区
たとえば「品川の水族館に行こう!」と誘われたときは、要注意です。なぜなら、それぞれ場所も(最寄り駅も)まったく違う、2つの水族館があるからです。
「マクセル アクアパーク品川」は、品川プリンスホテルと直結したエンタメ空間。水族館の要素をメインにしながらも、音や光を組み合わせて海の生き物を見せるコンテンツは、従来の “水族館” のイメージを覆してくれます。NAKEDによるプロジェクションマッピングを使った演出も大人気です。……で、品川駅のすぐ近くにあるんですが、住所的には「港区」になります。
一方で「しながわ水族館」は、「しながわ区民公園」のなかにある、れっきとした品川区の水族館。ただし、最寄り駅は京急「大森海岸駅」で、品川駅ではないのでご注意を。イルカやアシカのショー、ペンギンやアザラシ館、トンネル水槽などが人気で、家族みんなで楽しめるタイプ。通称「しな水」です。
「品川駅」は港区
「目黒駅」は品川区
少しでも鉄道に興味がある人の間では有名な話ですが、そもそも「品川駅」が住所的には「港区高輪」と「港区港南」にまたがっていて、品川区内にあるわけではありません。
さらに、2020年に向けて品川駅と田町駅の間に新しい駅を開業することも話題になっていますが、その仮称も「品川新駅(仮)」とされたまま、JR東日本が公募することを発表しました(公募自体は2018年6月末にすでに終了)。現時点では正式名称がどうなるかまだわかりませんが、こちらも「品川新駅(仮)」と言いつつ、住所的には「港区港南」。案としては「高輪駅」や「JR泉岳寺駅」、「芝浦駅」などが出ていますが果たして。2018年の冬には決定する予定だそうです。
また、すでにある京急「北品川駅」が品川駅よりも南にある、という現象もなかなかおもしろいポイント。住所が「北品川」なので、ある意味ここが一番素直なのかもしれません。
ちなみに、品川区じゃない問題とは逆で、「目黒駅」がギリギリ品川区にある、というのも有名な話で、住所的には「品川区上大崎」になります。目黒区内じゃないんですね!
ん〜、ややこしや。
そうなると
「品川プリンスホテル」も港区!
「品達 品川」も港区!
ここまでくればもうお分かりですね。
品川駅高輪口の目の前にある「品川プリンスホテル」も、品川区ではなく、港区高輪です。当然、駅ナカにある複合商業施設「エキュート品川」も然り。
また、品川駅高輪口から徒歩1分、京急線の高架下にあるラーメンストリート「品達品川」も、住所的には「港区高輪」です(ちなみに品川区内のおいしいラーメンを紹介した記事はコチラ)。
「なんつっ亭」や「蒙古タンメン中本」、「せたが屋」、「つけめんTETSU」などの人気ラーメン店に加えて、「伝説のすた丼屋」や「ゴーゴーカレー」などご飯ものもあり、ビジネスマンから観光客まで客足が絶えない様子でした。
品川区内の特集に加えたい! と意気込んだものの、そのほとんどが港区内ということであえなく撃沈しましたけど……。
あ、でも2018年8月11日にオープンしたばかりの、複合スポーツエンタメ施設「スポル品川大井町」は、品川区役所にもほど近い、れっきとした「品川区」! 大井町でサーフィン、ありだと思います。