五反田と大井町で見つけた、品川区内の駅近ラーメン屋5選

エネルギッシュな街には、うまいラーメン屋が多い。ビジネスと交通の中心地「品川」もそんな街のひとつだと思う。

昼も夜も、多くの人が行き交うこの街で、それぞれ五反田駅や大崎広小路駅、大井町駅からもほど近く、みんなの胃袋を満たしているラーメン屋を5店ピックアップしてみた。ちなみに今回は「品川区」に絞っているので、品川駅から近くても「港区」に入ってしまうお店は除外しているので、あしからず。

01.
つけめんTETSUが手がける煮干し系
五反田「きみはん」の中華そば

©2018 kuroda takanori

JR五反田駅の高架下にある「きみはん 五反田店」は、長崎や瀬戸内産の煮干しをベースにしたスープが特徴だ。しかも、蕎麦屋などで使う最高級鰹節「本枯節(ほんかれぶし)」や秋刀魚節、昆布、椎茸などをたっぷりと使っているため、濃厚だがよくある煮干しの「えぐみ」は控えめで、煮干し系ラーメンの初心者にも安心の、マイルドかつ深みのある味に仕上がっている。

写真は「特製ラーメン」。黄身がトロトロの玉子やチャーシュー、メンマ、海苔に加え、エビのワンタンが入っている。また麺は、熱々のスープの中でも最後の1本までしっかりと歯ごたえを楽しんでもらえるよう、少々固めに茹でるなど細かい工夫を凝らしているのもニクイ。お好みでホワイトペッパーを加えるのもオススメだ。

また、麺に梅の味がほんのりとついた「つけ麺」も大人気。麺はスープに全部つけず、2/3ほどつけてから口に入れると梅の味、魚介スープの味のブレンドが楽しめる。お試しあれ。

©2018 kuroda takanori

「江戸前煮干中華そば きみはん 五反田店」

住所:東京都品川区東五反田2-1-1 JR五反田駅高架下
TEL:03-3491-2005
営業時間: [月〜土・祝] 11:00〜翌4:00 [日] 11:00〜23:00
定休日:無休
アクセス:五反田駅からすぐ

02.
品川の背脂チャッチャ系といえば
大崎広小路「平太周」

©2018 kuroda takanori

どんぶりのフチにまで、たっぷりと付いた豚の背脂がとにかくインパクト大! 五反田が誇る背脂チャッチャ系ラーメンの聖地「平太周 味庵(ひらたいしゅう あじあん)」は、一度食べたら他のラーメンが物足りなくなるくらい(?)、見た目と同様に味も強烈だ。

強壮作用や殺菌効果があり、がん予防作用までも認められているという「青森ニンニク」をたっぷりと使った濃いしょうゆ味のスープは、背脂の甘味と溶け合い麺の味を引き立てる。そのまま食べてももちろん美味しいが、粉チーズやタバスコなど卓上の調味料をお好みで混ぜ合わせ、自分好みにカスタマイズするのも醍醐味のひとつだ。

味の濃さに最初は驚くかも知れない。が、背脂には血中のコレステロールを減少させるオレイン酸やリノール酸が豊富に含まれており、血液をサラサラにしてくれる効果も期待できるのだとか。一度食べればクセになる、油そばの世界へようこそ!

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「平太周 味庵」

住所:東京都品川区大崎4-2-2 トーカンマンション五反田 1F
TEL:03-3493-1630
営業時間: [月〜土・祝] 11:00〜24:00 [日] 11:00〜22:00
定休日:無休
アクセス:JR五反田駅西口から徒歩5分、大崎広小路駅から徒歩30秒(大崎広小路駅から58m)

03.
越後湯沢発、麺にこだわる
大井町「維新」

©2018 kuroda takanori

新潟の越後湯沢に本店を持ち、東京の第一号店となる「越後つけ麺 維新」。

オーダーすると、石鍋の中でグツグツと沸騰したままのスープが運ばれ、その見た目のインパクトに驚かされる。博多仕込みのクリーミーな豚骨スープは、九条ねぎとゴマがアクセント。スライスされた新潟産の「もち豚」も、口の中でとろけるほど柔らかい。シナモンスティック、レモングラス、月桂樹、鷹の爪の入った白ワインベースのビネガーを、お好みでかければひとつのスープで2度美味しさが味わえる。

「まずはスープにつけず、麺のみのお味を楽しんで欲しい」と店主。新潟の越後湯沢・南魚沼産のコシヒカリの米粉を、厳選された小麦粉に混ぜた麺はコシがあり、もっちりとした食感が病みつきになりそうだ。

なお写真は、お店で人気ナンバーワンの「辛とん」。定番の「つけとん」に加えた唐辛子の辛味が食欲をそそる。他に、こってり味の「かつお合わせ」、あっさりの「しょうゆ味」がレギュラーメニュー。カレー味もオススメだ。

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「越後つけ麺 維新 大井町店」

住所:東京都品川区大井1-1-7
TEL:03-5718-6318
営業時間:[月〜金] 11:00〜23:00 (LO 22:45) [日祝] 11:00〜22:00
定休日:土曜
アクセス:各線大井町駅より徒歩約2〜3分(大井町駅から62m)

04.
並んででも食べたい
大井町「永楽 そば店」

©2018 shingai yuka

東小路飲食店街の一角にある昔ながらの中華料理店「永楽 そば店」は、大井町駅周辺のラーメン屋の中でも一番の古株。親子2代3代で通うお客さんも多い街の人気店は、お昼時になるとびっしり行列ができる。

定番人気のラーメン(650円)は、スープに浮かんだ焦がしネギの香りが食欲をそそる。平打ちの麺は卵が入っているので、口当たりが柔らかくなめらかでスープとの相性も抜群。ほぼ毎日食べにくるお客さんや女性客が多いのも頷ける優しい味だ。

味がシンプルな分、卓上の白コショウや自家製辣油でパンチを効かせてみたりと自分好みのテイストを模索するのも楽しい。シャキシャキのもやしもたっぷり入ってボリュームもしっかり。

平日でも400杯以上出るほど混雑しているが、隙を見て食したい人気店のひとつだ。

「永楽 そば店」

住所:東京都品川区東大井5-3-2
TEL:03-3471-8252
定休日:月曜日、第3火曜日
営業時間:平日11:30〜22:00(LO 21:20)、土日祝11:30〜21:00(LO 20:20)
アクセス:大井町駅から徒歩1分

TEXT by:shingai yuka

05.
品川のビジネスマンに愛される家系
大井町「武蔵家」

©2018 kuroda takanori

多くの飲食店が立ち並ぶ、ゼームス坂上交差点の一角にある「武蔵家 大井町店」は、平日の夕方になると食券を買い求めるサラリーマンの列が必ずできるほど人気の家系ラーメン店だ。

特徴は、何といっても濃厚豚骨スープ。鶏と豚の拳骨、背ロースを煮込んだだけのシンプルなものだが、それゆえ素材一つひとつの旨味が引き立ち、大きなチャーシューとたっぷりのほうれん草に絡みつく。麺は、家系にしては珍しく中太を使っており、これまたスープとの絶妙なハーモニーを奏でている。

ちなみに、お店の常連たちが開発した “人気の食べ方” があるという。サイドメニューのライス(無料)にニンニクと豆板醤を乗せ、ゴマをかけたところに酢をひと振り。それをラーメンのスープと一緒に食べる「ジャン飯」なるもの。一度、試してみてはいかがだろう。

なお普段と違うメニューが食べられる、第2、第4火曜日の「別邸」も大変な人気。こちらもぜひ。

©2018 kuroda takanori

「武蔵家 大井町店」

住所:東京都品川区東大井5-4-10
TEL:03-5462-8722
営業時間: [月〜木・日] 7:00〜翌2:00 [金・土・祝前日] 7:00〜翌3:00
日曜営業(月が祝日の場合は翌3:00まで)
アクセス:JR京浜東北線「大井町駅」より徒歩5分

Top image: © 2018 kuroda takanori
取材協力:品川区
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