「タイタニック号」の調査チームとして海底へ!【乗組員募集中】
時は1912年、悲劇は起こった。かの有名な「タイタニック号沈没事故」である。
1997年には“レオ様”ことレオナルド・ディカプリオ主演の映画も公開され、当時は映画史上最高の世界興行収入を誇るほどの大ヒットを記録した。現在も海底に沈む「タイタニック号」だが......そんな、謎多き沈没船を「探検」できるとしたら?
潜水艇を所有する米企業「OceanGate」は、タイタニック号調査遠征のミッション計画を発表。タイタニック号を肉眼で見ることができるかもしれない、まさに一生に一度あるかないかの貴重な機会だ。全10日間に渡って開催されるこの遠征には、ミッションが設定されている。
それは、同乗する専門家チームと共に、レーザースキャンや4Kカメラを用いてタイタニック号の現状を記録し、そのデータから詳細な3Dモデルを作成するというもの。そして、今回の遠征での調査結果は、すべて一般公開する予定だという。
しかし、残念ながら観光気分で誰もが気軽にタイタニック号を見ることができる、というわけではない。
このミッションに参加するには、申込書を提出してオンラインでの面接をクリアし、その後にいくつかトレーニングを受けなければならない。そうしたプロセスが必要なほど、タイタニック号の調査は一大プロジェクトなのである。
2021年夏の探検隊のスケジュールは、5月下旬から7月中旬までの予定とのこと。そんな調査遠征の気になるお値段は、125,000ドル(日本円にして約1300万円)。なかなかハードルは高いが、じつにロマンがある試みだ。
『Titanic Expeditions』
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