食が旅の主役に。ブッキング・ドットコム、アジア太平洋地域の旅行トレンド調査を発表

デジタルトラベルプラットフォームのブッキング・ドットコムが、アジア太平洋地域の旅行者を対象に実施した調査「Taste of Home Asia Pacific」の結果を発表した。

この調査では、「食」が旅のスタイルや宿泊先の選択に大きな影響を与えている実態が明らかになっている。

APAC地域では97%が“フーディー”だった。
現地の味を求めて、キッチン付きの宿へ

調査によると、APAC地域の旅行者の97%(日本は86%)が、旅行中に料理や食習慣を変える「フーディー(食にこだわる旅行者)」であることがわかった。

彼らは地元の市場を訪れ(APAC:85%、日本:76%)、現地の料理を作ったり、新しいレシピに挑戦したりすることを楽しんでいる。

こうした背景から、キッチンを備えたアパートメントや一棟貸しの家といった「バケーションレンタル」の需要が拡大。

日本では、旅行者の90%が食を重視しており、55%が特定の飲食店を目的に旅行先を選んでいるというデータも出ている。

© Booking.com Japan K.K.

キッチンに立つのはZ世代やミレニアル世代

かつて家族旅行の料理担当といえば母親が一般的だったが、その役割にも変化が見られる。

日本の旅行者で母親が料理を担当する割合はわずか13%にとどまり、代わりにミレニアル世代(24%)やZ世代(22%)がキッチンで主導権を握るケースが増えているという。

また、滞在中のキッチンの使い方にも、「家族のレシピを再現する伝統主義者」「新しいレシピに挑戦する実験家」「手軽さを重視するミニマリスト」「もてなし好きの社交家」といった、4つの異なるペルソナが浮かび上がった。

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買い物かご観光と持ち運び食料庫

地元のスーパーや市場を訪れる「トロリー・ツーリズム(買い物かご観光)」も、新たな旅の楽しみ方として定着。

日本の旅行者の76%が、旅行中に地元の市場などを訪れることを楽しんでいる。

さらに、お気に入りのスパイスや調理器具を持参する「ポータブル・パントリー(携帯できる食料庫)」というトレンドも明らかになった。

日本の旅行者の75%が何らかの食関連アイテムを持参しており、慣れ親しんだ味と現地の食材を組み合わせることで、ユニークな食体験を生み出しているようだ。

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